【独占】三笘薫 強さと速さを生むトレーニングに初潜入 体と脳をつなげるキーはジョギング?
三笘「歯を食いしばりすぎてもよくない、力を入れなさすぎてもよくない」
すると、6キロのおもりをお腹の上にのせた三笘選手。
おもりをのせて、お腹をへこませたり膨らませたりすることで、体幹を安定させる取り組みです。
続いてはバランスボールを使ったトレーニング。
腕と太ももでバランスボールを挟み転がることで、骨盤や上半身、下半身が連動できるようしています。
三笘「いい体の機能を作って練習することで、それが(試合で)自然と出る」
この日取り組んだメニューは40種類。そこから、続けるものを取捨選択していきます。
トレーニングの種類について三笘選手に聞くと、「1つのトレーニングも方向が違えば2種類になるので、そうなれば100種類以上、300~400種類あると思います」と語りました。
トレーニングにこだわることで、世界と戦える肉体を手にするだけでなく、筋肉の構造を知って、爆発的なドリブルスピードを得ているということです。
続いては持ち手の幅が狭い、普通よりも難しい懸垂。
三笘選手は10キロのおもりを腰に巻き行います。
それが終わると軽くジョギングを見せました。
続いては、かかとを素早く引きつけて、ハムストリングを収縮させて怪我の予防につなげるトレーニング。
このトレーニング後にも、すぐにジョギングを見せた三笘選手。
その理由について「動きに流したいんですよね。使ったところを走りで使いたいので、意識して使ったのを出していくことで、徐々に脳が覚えていく。(体と脳を)つなげたい」と話しました。
どんなトレーニングを行った直後も、どのように走りに行かすことができるかをすぐにチェック。練習での学びを、体と頭に覚えさせる取り組みをしていました。
その走りが生かされているのが、止まった状態から一気にトップスピードになり、一瞬で相手を抜き去る、『三笘ステップ』と呼ばれるドリブル。
3年前、川崎フロンターレ時代と現在の違いについて三笘選手は「(3年前は)上体が高すぎて力が乗り切れていないので、スプリントの上体に早く持っていけていない。(現在は)上半身のブレのなさ、すぐに前傾で走れる準備の早さ、足を前に動かす力、そのスピードが違いますね」と教えてくれました。