“打倒名城”誓う日本体育大学 2年生エース山崎りさ「名城を倒すのも面白いかな」
「(現在全日本5連覇の)名城を倒すのも面白いかな。勝ちたいなぁ(笑)。勝ってみたいと思います」
普段は、明るい笑顔で支えるチームのムードメーカー、そして走ってはエース。
1年時の去年、日本インカレ5000mでは拓殖大学・不破聖衣来選手、名城大学・小林成美選手らとしのぎを削り3位。国内トップレベルの実力を見せつけると、今年の5月関東インカレ5000mでは見事優勝を飾りました。
しかしこの夏はいつもの笑顔が消えていた山崎選手。チームの高地合宿にはくるぶしのケガでなどで別メニューで満足に走ることはできず。
「7月に一度治ったが、復帰に焦ってしまって違う場所をケガしてしまった。自分が引っ張っていかないといけない立場でもあると思っているので、焦りはあります。正直つらいです」
夏のインタビューでは、悔し涙を見せていた山崎選手。そのつらい時に支えとなったのが、陸上経験者でもある父の努さん。思うように練習ができない状況に「おうちに帰りたい」と弱音をはく娘に「逃げ帰るようなのはダメ」と愛のある言葉。
努さんは「気持ちが落ちることは言いたくなかったから、鼓舞させる、絶対に諦めさせないことをさせた」と理由を挙げ、父の叱咤激励(しったげきれい)に再び気合を入れた山崎選手。
走れない中、筋力トレーニング、自転車での急坂上りで心肺機能を強化などで体を鍛えます。その姿に佐藤洋平監督も「ケガによって一回り成長したと思います。心も体も」と答えていました。
9月の練習では復調をアピール。レース本番の設定タイムを上回るペースで1000mを7本消化する姿がありました。ケガを乗り越え強くなった2年生エースは、大会に向けて持ち味の笑顔を取り戻し、頼もしい言葉。
「日体大が少しでも優勝に近づける走りをして『山崎』という名を全国に広められるように頑張ります!」