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【ラグビーW杯】ニュージーランドと南アフリカが単独最多4度目の優勝をかけて決勝で対戦

2023年10月28日 9:02
【ラグビーW杯】ニュージーランドと南アフリカが単独最多4度目の優勝をかけて決勝で対戦
試合前に迫力のウォークライ「ハカ」を披露するニュージーランド代表「オールブラックス」【写真:齋藤龍太郎(楕円銀河)】
ラグビーワールドカップ2023フランス大会 決勝 ニュージーランド-南アフリカ(日本時間29日、フランス・サンドニ)

日本時間9月9日に開幕したラグビーW杯2023フランス大会は、いよいよ10月29日に決勝を迎えます。

10大会目の王者が決まる大一番は、優勝杯ウェブ・エリス・カップをいずれも3度手にしているニュージーランド代表『オールブラックス』と南アフリカ代表『スプリングボクス』による"南半球対決"となりました。

102年にわたる対戦歴のある両国にとって、今回が106回目のテストマッチ(国代表同士の公式試合)です。過去の105戦の対戦成績はニュージーランドが62勝39敗4分けと大きく勝ち越しており、直近10試合でもニュージーランドが6勝3敗1分けで南アフリカを上回っています。

ただし、W杯に限ればニュージーランドの3勝2敗と対戦成績はほぼ互角。しかも、W杯決勝では1995年の南アフリカ大会で対戦しており、開催国の南アフリカが延長戦の末に勝利。初出場で初優勝を飾っています。以後、2007年のフランス大会、2019年の日本大会でも優勝した南アフリカの決勝での戦績は3戦全勝。

ニュージーランドも決勝は3勝1敗という好結果を残していますが、今回対戦する南アフリカが唯一土をつけた相手ということになります。

■ニュージーランドが2大会ぶり王座奪還へ 波乱スタートもそこから見せた底力

2大会ぶりの王座奪還を目指す世界ランキング2位のニュージーランドは、今大会開幕戦でフランスに敗れるという波乱のスタートとなりました。

しかし、持ち前の修正力で態勢を整えると、準々決勝では優勝候補のアイルランドを、準決勝ではアルゼンチンを撃破。5度目の決勝進出を果たしました。

単独最多となる4度目の優勝を目指すメンバーには、LO(ロック)ブロディー・レタリック選手、FL(フランカー)シャノン・フリゼル選手、No.8(ナンバーエイト)アーディー・サヴェア選手、SH(スクラムハーフ)アーロン・スミス選手、SO(スタンドオフ)リッチー・モウンガ選手、そしてFB(フルバック)ボーデン・バレット選手と、12月に開幕する日本のリーグワンへと活躍の場を移す6選手が含まれています。

いずれ劣らぬ世界的名手に加え、チームを見事にまとめ上げてきたFLサム・ケイン主将、そして今大会最多の8トライを記録中で1大会単独最多の9トライ目を狙うWTB(ウイング)ウィル・ジョーダン選手の活躍も期待されています。

■南アフリカ 史上2チーム目の連覇へ 開催国も撃破し世界ランク1位復帰

対するは、ニュージーランド以外はまだ果たしていないW杯連覇と最多4度目の優勝を虎視眈々と狙う南アフリカ。

プール戦でアイルランドに敗れたことで一時は連覇が遠のいたかに見えましたが、準々決勝で開催国フランスに勝利したことで世界ランキング1位へ返り咲きました。準決勝でもイングランドに劇的逆転勝利を収め、2大会連続で決勝へ駒を進めています。

南アフリカのメンバーにもリーグワンのチーム所属の選手が7名も名を連ねています。

LOフランコ・モスタート選手、FLピーターステフ・デュトイ選手、SHファフ・デクラーク選手、CTB(センター)ダミアン・デアリエンディ選手、ジェシー・クリエル選手、WTBチェスリン・コルビ選手、そしてリザーブのFLクワッガ・スミス選手です。

2019年大会の優勝キャプテンでもあるFLシヤ・コリシ主将、正確なキックで勝利に貢献中のSOハンドレ・ポラード選手のパフォーマンスにも注目です。

ラグビーが産声を上げたとされる1823年からちょうど200年となるメモリアルイヤーに行われてきた、節目の第10回W杯の掉尾(ちょうび)を飾るのはどちらの強豪か。

いずれも大会出場回数の半数で決勝に進出しているW杯の顔同士の歴史的名勝負は、パリ近郊のスタッド・ド・フランスでキックオフを迎えます。

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