【W杯】「奇跡ではなく必然的な勝利」ドイツ戦の森保采配を元日本代表・城彰二が絶賛
「パーフェクト」な森保采配
それでも後半に2ゴールを挙げ、逆転した日本。城さんは日本のシステム変更にカギがあったと語ります。
「日本は前半の『4・2・3・1』というシステムを、DFが5人、中盤2人、前が3人の『5・2・3』という形に変更しました。どうしても5バックが守備的に考えられますが、(5人のうち)真ん中のセンターバック3人を残して、横の2人をかなり高い位置にあげてMF・FWの位置まで上げたことが第一に変化した要因」
さらに城さんは、「遠藤航選手が相手の芽を摘んだというか、とにかく走り回って体をぶつけあってボールを自分たちのものにするというのがすごく1つ大きかったと思う。これで日本が主導権を握りながらサッカーができた。得点が絶対に奪えるという判断のもとそういう形にしたので、これはすばらしい采配、パーフェクト!」と日本の戦いぶりを絶賛しました。
奇跡ではなく必然
日本の大金星から“ドーハの奇跡”と話題になっているこの試合ですが、城さんは「僕は奇跡じゃなくて、必然的に勝利をしたと思う。ただ1チャンス決めて勝ったのではない。そんなレベルではなくて、後半は主導権を握りながら戦って、逆転ゴールまで結びつけたのは実力。流れの中でゴールをしたのはほんとに奇跡ではなくて必然的に起きた現象。このドイツ戦は奇跡ではない」と実力で勝ち取ったものだと表現しました。
そして27日に控えるのはコスタリカ戦。コスタリカは第1戦でスペインに7失点と大敗を喫していますが、それでも城さんは気が抜けないと語ります。
「0-7で大敗をしたあとは気が引き締まるし、コスタリカも粘り強いチームなので守備的に入ってくると思う。日本は絶対に主導権を握れるから、確実に決められるところは決める。サウジアラビアに敗れたアルゼンチンもそうだが、ゴールチャンスがあるのに決めきれなくて逆転されてしまうケースがこのW杯では見えてきているので、日本もチャンスを作ることができればそこで仕留める。ぜひ仕留めてほしい」