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松井秀喜が考える投手・大谷の攻略方法とは? 打者・大谷も絶賛「年々すごいバッターになっている」

2024年3月10日 7:00
松井秀喜が考える投手・大谷の攻略方法とは? 打者・大谷も絶賛「年々すごいバッターになっている」
左から大谷翔平選手(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)、松井秀喜さん
日本テレビ「Going! Sports&News」の野球解説者・高橋由伸さんが、巨人の先輩・松井秀喜さんを直撃。ドジャース大谷翔平選手の打撃について話を聞きました。

ここまでオープン戦に5試合出場して打率.583、1本塁打、6打点、1盗塁と打撃が好調の大谷選手。

その打撃について、日本人メジャーリーガーの通算本塁打数でトップの記録(175本)を持つ松井さんは、「もちろんやっぱりパワーはすごいね。やっぱり技術も高いですよね。あれだけ逆方向にあんなでかいホームランは、左バッターは打てないですよ」と絶賛しました。

現役時代、引っ張るホームランが多かった松井さん。同じ左バッターだからこそ分かる、大谷選手の逆方向へのホームランについて、解説してもらいました。

「自分の力、パワーがあるからこそ目指せる技術というのがあると思いますね。今までの選手にないような打ち方するでしょ。ちょっとノーステップっぽい感じで打つ。それでもあれだけ飛ばす。彼も昔、足を上げて打っていた」

日本ハム時代は足をあげるフォームで打っていた大谷選手。メジャーでは、移籍1年目からノーステップ打法を取り入れていました。

「ノーステップで打てるってことは、余計な動きがない。余計な体重移動もないし、それは彼が(パワーと)言っていることを、彼自身が体感している。ちゃんとパフォーマンスとして出している気がしますね。身体ができていくにつれて、それを目指せるようになったんじゃないかな。年々すごいバッターになっている気がしますね」

ここで高橋さんから松井さんへ「今年は投げないですけど、松井さんは投手・大谷をどう打ちますか?」と質問。これには「どう打つかね」と悩む松井さん。

昨季、大谷選手が投げた球種は7種類。代名詞のスイーパーは35.1%で、ストレートが32.8%と、この2球種を中心とした投球でした。

▽投球割合
スイーパー 35.1%
ストレート 32.8%
カット 15.9%
スプリット 6.5%
シンカー 6.0%
カーブ 3.6%
スライダー 0.2%

そんな投手・大谷選手と対戦する場合、松井さんはどのように攻略するのでしょうか。

「まあでもストレート狙うんじゃないかな。横滑りするようなあのスライダー(スイーパー)を、左バッターがどういうふうに見えるのかなというのは興味がありますがね。すごい遠くから、もしかしたらストライクに入ってくる、投げた瞬間ストレートと区別つかないような球だったら、なかなか打てないでしょうね。だけど、早い時点ではこれはスライダー(スイーパー)だと分かれば、また違って対応があるかなと思う」

スイーパーを警戒しながら、基本的にストレートに狙いを絞るという松井さん。しかし「(ストレートが)100マイルぐらいまで出て、あのスライダー(スイーパー)を投げられたら、なかなか厳しいでしょう」と、お手上げの状態でした。