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渋野「これが今の実力」“笑顔と涙”の4位

2020年12月15日 20:26
渋野「これが今の実力」“笑顔と涙”の4位

悪天候のため、前日から順延されていたゴルフの海外メジャー最終戦・全米女子オープン最終日(現地14日、米・テキサス州)。2位と1打差の単独トップでスタートした渋野日向子選手(22)は、2バーディー、5ボギーとスコアを3つ落とし、通算1アンダーの4位で大会を終えました。

「悔しいけど、これが今の実力」。最終日は苦しんで耐え抜いた一日となりました。

気温6℃。厳しい寒さで「飛距離も落ちて、自分のスイングができなかった」という渋野選手は、出だしの2番でショットを木にぶつけるなどボギー先行の苦しいプレーとなりました。それでも13番で初のバーディーを奪うと、最終18番でもロングパットを沈めて意地のバーディーフィニッシュ。初出場ながら優勝争いを演じた全米女子オープンを、トレードマークの“しぶこスマイル”で締めくくりました。

スコアメークに苦しむも、大健闘の4位という結果に「集中してやるべきことをやろうと思っていたんですけど、なかなかうまくいかなかったです。その中でも耐えられるところは耐えられたので良かったかなと思います」と、年内最終戦となった今大会を振り返りました。

また、今大会で得られたことを聞かれると表情を一変させ、「今年1年を考えるとよく頑張ったかなと思います。でも3日目、4日目のゴルフがたぶん今の自分なのかなと痛感します」と、目に涙を浮かべ悔しさをにじませました。

それでも応援してくれるファンへ向け、「来年、再来年ともっと強くなって、そういう姿を皆さんの前で見せられるように、これからもっと練習に励みます」と、更なる飛躍を誓いました。

日本人初のメジャー2勝目はお預けとなった渋野選手ですが、14日付の世界ランキングでは3ランクアップの13位に浮上。畑岡奈紗選手(21)の7位に次ぐ日本勢2番手となり、再び東京五輪の代表圏内に入りました。


写真:アフロ