巨人の桑田真澄投手チーフコーチ補佐（５２）が９日、日本テレビのインタビューに応じました。昨シーズン９勝を挙げた戸郷翔征投手（２０）へ期待を寄せ、ドラフト１位ルーキー・平内龍太投手（２２）の印象を「頼もしい」と語りました。

――ここまでどんな印象ですか

桑田「みんなよく頑張っているなという印象ですね」

――仕上がり具合は

桑田「２月は紅白戦とかオープン戦も入ってきますけど、２月は自分の課題をやりたいことを、やりきっていい時だと思うんですね。３月に入ると、結果を重視していかなきゃいけないんじゃないかなと思っていまして、そういう意味では選手それぞれが自分の課題を理解しながら、それに取り組んでいるように見えますね」

――戸郷翔征投手と話していましたが

桑田「彼は大きな先発の柱になってもらわなければいけないピッチャーだと思います。個人的な意見ですが、去年と同じようにやっていては今年は難しいと思います」

――更なる進化へどんなアドバイスをしましたか

桑田「どの球団も戸郷君のことは研究してくると思いますので、その上をいってもらいたいですね。その上をいくには何が必要かというのは、彼には伝えています」

――どんなことを伝えていますか

桑田「まだまだ、彼は成長過程ですからね。今年はこういうことを気をつけていかないかという話はしました」

以下、ファンからの質問に回答。

――戸郷翔征投手に求める成績は

桑田「彼には、１５勝６敗くらいは成績を残してもらいたいなと思っています」

――ドラフト１位・平内龍太投手の現状や、勝つために必要なことは

桑田「彼は体格的、体力的にもメンタルも強そうに感じていますし、あとは技術ですね。やはりプロの世界は技術力がすごく大事だと思っていますので、これから技術力を磨いていくという作業を、集中してやっていくといいんじゃないかなと思います」

――フィジカルもメンタルも良いピッチャーですか

桑田「見ていてすごく頼もしいピッチャー、新人ですよね」

――数字への期待は

桑田「数字というよりも、１年間ケガをせずに投げ抜いてくれるというのが、僕の大きな目標ですね。そうすると、自然と数字がついてくるんじゃないかなと思っています」

――選手に一番必要なことは

桑田「ピッチャーそれぞれにタイプがありますので、スピードで勝負するピッチャー、コントロールで勝負するピッチャー、コンビネーションで勝負するピッチャーなど色々あると思います。自分の長所は何か、自分はどういうピッチャーなのかということをしっかり把握して、それを前面に出して投げていってもらいたいと思います。みんながパワーピッチャーじゃないですからね。自分の長所を生かすという、そういうピッチャーになってもらいたいと考えています」

――個々にヒアリングした上で、「この選手にはこういう指導」と分けながらやっていくのでしょうか

桑田「それぞれ目標とか理想、理論も違うと思いますので、それぞれの選手の目標にどうやって導いていけるか。一緒に考えて、目標達成のために頑張っていこうというスタイルで、僕はやりたいと思います」

――ファンへメッセージを

桑田「僕も十数年ぶりに現場に戻ってきたんですが、ファンの皆さんが来て、見ていてくれるキャンプというのが非常に素晴らしいものだと思いますので、今回皆さんが来られないというのは非常に残念です。また、選手たちは今まで以上に頑張ってトレーニングもしています。また彼らのパフォーマンスを楽しみに待っていてください」