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会見全文3鈴木健吾「1億円考えなかった」

2021年3月2日 0:46
会見全文3鈴木健吾「1億円考えなかった」

先月28日行われた「びわ湖毎日マラソン」での、2時間4分56秒の日本新記録樹立から一夜明けた1日、鈴木健吾選手(25)と、所属する富士通の福嶋正監督(56)が会見を行いました。鈴木選手は、「いろんな人から連絡をいただいたり、メディアに取り上げていただいたりして、日本新記録を出したんだなと少しずつ実感している次第です」と、喜びを語りました。

【以下、会見全文後編】

―中村匠吾選手からのメッセージは?

鈴木選手「いいえ、ありません」

―中村匠吾選手とのコミュニケーションで、印象に残っている言葉は?

鈴木選手「あまり多くを語られる方ではないので、自分が練習だったり、生活の中で肌で感じているという感じです。すみません」

―中学高校と愛媛県で競技をやってきたことが、どのように今につながっている?

鈴木選手「まだ自分が力を発揮できていないというか、まだ結果を残せていないというときにも、いろんな様々な人との出会いがあって、いろいろパワーをもらったり、指導していただいたりして、陸上が好きでここまでやれているので、その部分では、中学高校と鍛錬期のような期間というのが、すごく今につながっているんじゃないかなと思っています」

―地元の人の支えはどんな力になっている?

鈴木選手「四国、愛媛は、陸上の長距離がまだまだ強くなっていかないといけない県だと思っていて、そこに少しでも良い影響を与えられるように、愛媛から離れて関東で競技をやっていても、地元に良い報告が出来るように頑張ろうという気持ちでやっています」

―1億円の褒賞金についての気持ちは?

鈴木選手「僕もそれは東京五輪の話だと思っていたので、あまり考えていませんでした」

―鈴木選手もまだ25歳ですが、若い選手の活躍について

鈴木選手「東京五輪の代表を決めた3人は27歳、29歳あたりの選手だと思うので、やっぱりこれから若い選手がパリ五輪に向けて、トラックもマラソンもそうですけど、勢いをつけて先輩たちに追いつけるように今やりはじめているところだと思うので、すごく良い影響が長距離界というかマラソン界にきているのかなと思っています」

―(福嶋監督へ質問)実業団に入ってすぐ活躍する選手が目立っているがその要因は?

福嶋監督「箱根駅伝で活躍した選手たちが実業団に入ってきて、早い段階でマラソンを意識している選手たちが増えてきています。そういう意味で、23歳、24歳、25歳という中から、健吾がこれで2時間4分で走ったんですけど、同年代や年がもう少し下の選手たちでも、可能性のある選手はたくさんいると思うので、まだまだ日本のマラソン界も記録的にも伸びていくんじゃないかという感じはしています。やはり同じ世代に良きライバルがいるというのは、選手たちにもすごく刺激になりますし、健吾もここで日本記録を出したわけですけれども、健吾がやれるんだったらっていう思いで、またチャレンジしてくる選手たちも複数いると思いますので、これからが楽しみだと思います」

―日本新記録を出した今、これまでの競技人生を振り返ってどのような感慨を持っている?

鈴木選手「下積み時代じゃないですけど、若いときから陸上長距離というものにのめり込んできて、今すごく走ることが好きと思えるぐらい、好きなことを競技にさせてもらえるのがすごく幸せだなと思えるぐらい、走ることを教えてもらったじゃないですけど、そういう感覚は愛媛で競技をやっていたときはあるので、そういう時代があったからこそ、今があるのかなと思っています」

―愛媛に帰ったらやりたいことは?

鈴木選手「今このご時世なので、すぐに帰れるかわからないですけど、のんびりおいしいものを食べたり、ゆっくりしたいなと思います」

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