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五輪代表最年少 後藤9回完投サヨナラ勝利

2021年4月3日 20:17
五輪代表最年少 後藤9回完投サヨナラ勝利

3日、日本女子ソフトボールリーグの1部開幕戦、栃木県総合運動公園で行われた第1試合でトヨタ自動車と日本精工が対戦しました。東京五輪代表内定メンバー最年少の後藤希友(ごとう・みう)投手(20)を擁するトヨタが、9回タイブレーカーの接戦をサヨナラで制しました。

トヨタの先発マウンドを任された後藤投手。「高さのあるマウンドに対応できず球が浮いてしまった」と初回、先頭打者にレフト前ヒットで出塁を許すと、味方のエラーの間に1点を失います。さらに続く2回も右中間へのホームランで追加点を許し、0対2とリードを広げられます。しかし、その後は得意のストレートに球速差のあるチェンジアップなどを織り交ぜた投球で3回、4回を三者凡退に抑え、不安定な立ち上がりから一転、日本精工打線を0点に封じます。

一方、トヨタ打線は5回、犠牲フライで1点を返すと、1対2で迎えた7回。ルーキーで初スタメンの6番・下山絵理選手(22)が2塁打で出塁すると、こちらも初スタメンの8番・長谷部陽香選手(23)の犠牲フライで2対2の同点。土壇場でトヨタが追いつき、延長タイブレーカーにもつれ込みます。

ノーアウト2塁からスタートするタイブレーカー。8回は互いに1点ずつ奪い決着がつかず、迎えた9回。力投を続ける後藤投手は、ストレートを武器に二者連続三振を奪うなど、無失点で切り抜けます。そして9回ウラ、犠打などで1アウト2塁3塁のチャンスで前の打席で犠牲フライを放った長谷部選手が、センター前へタイムリーヒット。トヨタが劇的なサヨナラ勝ちで開幕戦を飾りました。後藤投手は9回を1人で投げきり完投勝利を挙げました。

4日、トヨタはホンダと、日本精工は日立と対戦します。

写真:西村尚己/アフロスポーツ
※写真は2020年のもの