ゴルフ・小祝さくら 母の支えに恩返しを
2020-2021年シーズン国内ツアーで3勝を挙げ、獲得賞金1億3000万円で国内女子賞金ランク1位(2021年5月6日時点)の小祝さくら選手。チャーミングな笑顔がファンに人気の小祝選手、プライベートの趣味は「釣り」で、最近は鯉を釣ったそうです。
そんな小祝選手の練習をつきっきりで見ているのは、母・ひとみさんです。
18歳で小祝選手を出産したのちに離婚、女手ひとつで育てあげたひとみさんは小祝選手が学生の頃、練習が終わると午後6時に夕食を出し、夜8時から仕事へ向かっていました。スナックでママとして働き家計を支え、その仕事は深夜2時まで及びました。仕事が終わって家に帰るのは3時頃になり、寝るのはいつも4時を超えていたそう。娘の試合がある日は午前5時に起床し、付き添っていました。
献身的に小祝選手を支えるひとみさんですが、経済的な面では「使おうと思えばいくらでもゴルフには(お金を)かけられます。レンタカーやホテルや飛行機、なんぼでもかかるじゃないですか」と語っていました。そんなお金がかかる競技のために、ひとみさんは“ゴルフ貯金”をしていたといいます。このゴルフ貯金には小祝選手も参加していました。
時給850円でゴルフ場のアルバイトをし、稼ぎのうち3万円を家計に、それ以外をゴルフ貯金に入れていたそうです。この経験に小祝選手は「お金を稼ぐことが大変な中でこれだけ働いて、これぐらいの金額なのかって、凄くお金の重みを感じた」と語っています。
二人三脚で歩んできた小祝選手とひとみさんですが、小祝選手がプロになってからもひとみさんはツアーに帯同し支え続けました。
3月のダイキンオーキッドレディスで見事優勝し、副賞のボートを母にプレゼントしたときは「ダイキンオーキッドレディスに初めて出たときから(母が)ボートが欲しいということは知っていたので、本当に一番嬉しい優勝でした。これからたくさん恩返しできたらいいなと思います」と喜びを分かち合ったということです。
小祝選手は5月6~9日に行われる国内メジャー・ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップに出場し、今季4勝目を狙います。