体操・谷川航「弟なしでは頑張れなかった」
体操の東京五輪代表入りを有力視される谷川航選手(24)が3日、最終選考となる全日本種目別選手権への意気込みを語りました。
4月の全日本選手権を2位で終え、5月のNHK杯でも2位以内に入れば代表に内定していた谷川選手ですが、最終種目・鉄棒のミスで順位を3位に落とし、この時点での代表入りを逃しました。
しかし航選手は、「(選考の条件となる)貢献度は稼げてはいるので、他の選手と比べたら有利な状態。アドバンテージがある状態で、さらに貢献度を稼ぎたい」と状況を冷静に分析しています。
共に五輪を目指す、元全日本王者の弟・翔選手(22)も、航選手の状況について、「兄はいま貢献点で良い位置にいて、確実に五輪に行けると思っている」とコメントし、「できれば2人で五輪に出たいという思いは強いけれど、僕は厳しい状況なので、せめて兄だけでも出て頑張って欲しい」とエールを送りました。
そんな弟の存在について航選手は、「応援しているし、応援してくれていると思う。ライバルで負けたくないという思いでお互い強くなれている。練習の時は教え合ったり、翔がいなかったら強くなれていなかった、頑張れなかったと思う」と兄弟であり戦友である弟への思いを語りました。
4人で構成される男子団体は、NHK杯の結果により橋本大輝選手と萱和磨選手が既に代表に内定しており、残る2人はチーム貢献度などによって決まります。
代表入りへのカギと語るつり輪について、「全日本選手権の予選で失敗が出ているので、力技の姿勢や倒立のキメを意識して、14.5くらいを目標にとりたい。貢献点の上積みで他の選手と差をつけて、代表入りを狙う」と意気込みを語りました。