体操・寺本明日香 跳馬大技成功で決勝進出
15日、群馬県の高崎アリーナで行われた体操の全日本選手権予選。3大会連続五輪出場がかかる寺本明日香選手が出場しました。
去年2月、左足アキレス腱断裂の大けがをした寺本選手。14日の会見で「あきらめずにやってきてよかったなというのを今回演技で語りたい。体操人生で経験したすべてを出し切りたい」と語った寺本選手。
ゆかで新曲「Origin」を使用した演技を初披露。これは2019年の世界選手権で、フィギュアスケートの羽生結弦選手も使用していたプログラム曲で、寺本選手自身も「自然と感情が込み上げてくる曲」と話しており、その感情を表現しました。
跳馬では昨年の全日本選手権で失敗した大技「チュソビチナ」に挑戦。「チュソビチナは世界で戦える技で、日本でもやっている選手は少ない。死ぬ気でやってきた」と強い思いを語った寺本選手は、見事成功させました。演技後には手を大きくたたいて喜ぶ姿も見られ、14.266をマーク。
寺本選手は4種目合計で53.998となり、4位で決勝進出です。
写真:アフロスポーツ