内村航平「伝えなきゃ…」使命の大会へ決意
週末、4度目のオリンピック出場を決めた、体操の内村航平選手(32)。「news every.」陣内貴美子キャスターが9日朝にインタビュー、「満足いく演技を夢の舞台でやりたい」と意気込みを語ってくれました。
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9日朝、陣内キャスターが待っていたのは、体操界の“キング”。
陣内キャスター
「おはようございます、内村さん!(代表選出の)実感、わきました?」
内村選手
「普通ですよ、全然。4回目が一番何もないです、特に」
週末、4度目のオリンピック出場を決めた内村選手。代表決定から3日。
内村選手
「まだ自分の演技ができる場所がある。そこ(東京五輪)に向けてやってきたので」
8日、所属先のジョイカルで祝勝会が行われました。全国の支店をリモートでつないでのお祝い。そして午後には、寝具メーカー「エアウィーヴ」とのスポンサー契約の発表イベントに出席。
大忙しの内村選手。4回目のオリンピックについて――。
陣内キャスター
「やっぱり内村さんは期待に応える男だなと思いました」
内村選手
「応えられてよかったです。4大会出られることはすごいこと、幸せなこと」
陣内キャスター
「どんな人が4大会出られる?」
内村選手
「やっぱ究極にあきらめが悪い人じゃないですか?究極にあきらめが悪くて、すごいしつこい人だと思います」「ちゃんと自分の満足いく演技を、一番、夢の舞台でやり遂げたい思いしかない」
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今回のオリンピック、内村選手は「個人枠」で出場します。一方、団体で連覇を目指すメンバー4人は全員、オリンピック初出場。うち2人(橋本大輝選手、北園丈琉選手)はまだ10代です。
陣内キャスター
「団体メンバー、五輪で金メダルとれると思う?」
内村選手
「とれると思います。橋本、北園という10代の2人が、僕の予想を上回りすぎてるので。あの2人が入ったことで、ものすごい化学反応が起きそうな気がして」
特に期待をかけるのが先週末の最終選考で完璧な演技を連発した18歳の北園選手。
内村選手
「あれ(種目別選手権の演技)をそのままオリンピックで出すことができたら、間違いなく金はとれる、団体で、とは思ってます」
そして、東京オリンピックについての思い――。
内村選手
「『伝(でん)』です。伝える」
「伝える」という言葉。
内村選手
「これには2つ。後輩たちに伝えていかなきゃというのと、自分の満足する演技で見ている人たちに何かを伝える」「伝わるといいです。伝えなきゃいけないと思う。これだけこの世界の情勢も含め、(五輪)延期とか自分の生まれた国でできるとか、いろんな特別な要素を持ってる大会なので。使命ですよね、使命として伝えるという言葉が一番ぴったりかなと」
来月に迫ったオリンピック。キングは、東京で再び輝きます。