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車いすテニス小田凱人 15歳でプロ宣言「病気の子どもたちのヒーローに」

2022年4月28日 17:33
車いすテニス小田凱人 15歳でプロ宣言「病気の子どもたちのヒーローに」
プロとして活動することを発表した車いすテニス・小田凱人選手(15)
車いすテニス日本代表の小田凱人(ときと)選手(15)が28日、同競技の日本人選手では最年少となる15歳11か月20日で、プロ選手として活動することを宣言しました。

小田選手は「責任感は今まで以上に増して、よりテニスに集中できると思う。病気と闘っている子どもたちのヒーローになれるような選手を目指していきたい」と、決意を語りました。

サッカー少年だった小田選手は9歳の時、左股関節に骨肉腫を患い、人工股関節の手術を受けました。そして入院先の医師から車いすスポーツを勧められ「1番ビビッときた」車いすテニスを選びました。

10歳で初めて競技を始めると、才能が開花。わずか3年後の2020年2月には、18歳以下のジュニア世界一決定戦と呼ばれる「世界ジュニアマスターズ」で、シングルス・ダブルスともに史上最年少記録となる13歳で優勝。翌年の2021年には、ジュニア世界ランキング1位に輝きました。

現在シニアの世界ランキングでも9位につける小田選手は、国枝慎吾選手(同2位)の後継者として注目されています。5月2日から始まるBNPパリバ・ワールド・チーム・カップには、国枝選手らとともに日本代表に選出され、同月末に開幕する全仏オープンにも出場を予定しています。

意気込みを聞かれた小田選手は「ワールドチームカップで日本の勝利に貢献出来るように頑張りたいです。全仏オープンには4大大会として初めて出るので、優勝できるような練習や、モチベーションは徐々にそろってきています」と、力を込めました。