平野歩夢「出るからにはトップ」五輪へ決意
東京五輪スケートボード・パークの代表に内定した平野歩夢選手(22)が1日、取材に応じました。
2014年のソチ五輪、2018年の平昌五輪スノーボード・ハーフパイプで、2大会連続の銀メダルを獲得している平野選手は、「幼い頃からスケートボードも同時に始めていて、スノーボードの練習の一環としても取り入れていた。途中からはスノーボードがメインでスケートボードから離れていたが、チャンスが自分にきたのを感じ、1つの挑戦として誰もやっていないことをやりたいという気持ちから始まった」と、スケートボード挑戦の理由を改めて語りました。
スケートボード挑戦当初は葛藤があったという平野選手、「最初はスケートボードをずっとやってきた人にまじって大会に出るのは緊張感や不安な気持ちでいっぱいだったが、五輪で戦いたいという気持ちが強く、地道に2年間スケートボードに専念して、ようやく代表入りができたのは1つの目標としてホッとしている。出るからにはトップを狙いたい気持ちはある」と、夏の五輪挑戦を振り返り、決意を語りました。
日本男子2人目の夏冬五輪出場へ「人がチャレンジしていないことを自分がチャレンジする姿だったり、結果以上の姿勢を見てもらって、それが原動力。これから始めてみたいと思っている人たちに少しでも届けられたらというのが、今のスケートボードのチャレンジ。そういう姿を届けられたらと一番に思う」と、“二刀流”挑戦への思いを語りました。
スノーボードで2022年の北京五輪出場も目指している平野選手は、「スケジュール的な部分でいうと2年スノーボード、2年スケートボードという切り替えを、最初は予定していた。1年延期で、同時進行で前に進まなければいけないため、時間もさらに限られるし、バランスはすごく難しかった」と、コロナ禍での“二刀流”挑戦を振り返り、「こういう時間があって与えられるものがあると思うので、すごく自分の中ではさらに厳しいチャレンジという価値観、そういう部分は感じる。横乗りを格好いいと、見て思ってくれる人たちのきっかけを作る第一人者でありたい」と、力強く語りました。
写真:アフロスポーツ