マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチローさんが22日、高校野球女子選抜の選手たちへ向け講演会を行い、高校生たちのある行動に感心を寄せました。

イチローさんは、21日には高校野球女子選抜と対戦。その高校生たちから質疑応答を受けて講演会が進みます。それが20分ほど経つと、おもむろに手書きでメモを取る様子を見て、「みんな文字書くんだね。携帯でこうやるかと。書いた方がインプットされる感覚？理由をきいてもいい？」と興味津々。

これに対し高校生たちは「失礼かなって」と答えると、イチローさんは「全然失礼じゃない。失礼じゃなきゃ(スマホの動作)こうしてた？やっぱ書きたい？」と改めて確認します。

そして感心する様子を見せながら、「その感触いいね。たしかに書くとインプットされやすいよね。自分で書いた感触と携帯でメモ残した感触は全然違うと思うからな。振り返りは同じだとしても自分の文字と携帯の中の文字では違う。こういう感覚おかしいですか？今の高校生もこういう感触は持っている？ここにいるみんなはあるね。授業はどう？」とまさかのトークテーマで大盛り上がり。

また、自身の経験として「字を書かないでしょ現代は。本当に簡単な漢字が出てこなくてショックなんだよね。本当にがく然とするよ。自分の脳の劣化とは言いたくないけれど、鍛えていないと野球選手もそうだけれどさびつくよね。脳みそも全く同じで、書きたいけれど全部ひらがなになっている。情けないよね(笑)いいものをみせていただきました。そういう姿勢いいよね」と会場の笑いを誘いました。