北京五輪 フィギュア女子ショートプログラム得点分析 坂本花織選手出来栄え点トップ
15日に行われた北京五輪・フィギュアスケートの女子ショートプログラム。注目選手が獲得した得点を選手毎に細かく分析しました。坂本選手が出来栄え点トップの評価を得る完成度を見せ、3位に入っています。
■注目選手 フリーの得点を分析
ショートプラグラムで1位のROC(ロシアオリンピック委員会)のカミラ・ワリエワ選手、2位のROC・アンナ・シェルバコワ選手、3位の坂本花織選手、そして4位のROC・アレクサンドラ・トゥルソワ選手、5位の樋口新葉選手、15位の河辺愛菜選手。それぞれのショートプログラムの得点を、ジャンプ(基礎点、出来栄え点)、スピン、ステップ、演技構成点で分析しました。
1位のワリエワ選手の得点は基礎点が出場全選手でトップの24.41点。冒頭のトリプルアクセルの失敗の影響でジャンプの出来栄え点が低くなりましたが、スピン、ステップ、演技構成点の合計では最も高い評価を得て、首位に立ちました。
2位のシェルバコワ選手は、すべてのジャンプをクリーンに成功、基礎点が1.1倍になる後半の連続ジャンプでは1.85点の出来栄え点を獲得しました。パフォーマンスと音楽の解釈の項目でもトップの評価を得て、合計で80点を超える高得点を出しました。
自己ベストの演技で3位につけたのは坂本花織選手。ジャンプの出来栄え点の合計は5.57点で全選手でトップの得点。スケート技術でもワリエワ選手に次ぐ高い評価を得ました。会心の演技で自己ベストを更新、ROC3選手の一角を崩しました。
トゥルソワ選手は、高い基礎点を誇るプログラムでしたが、冒頭のトリプルアクセルで転倒してしまったことが響き、得点を伸ばすことができませんでした。それでもステップではワリエワ選手に続く5.46点を獲得。4位に入りました。
樋口新葉選手は、冒頭のトリプルアクセルを見事に着氷、五輪女子では史上5人目の成功者となり、1.71点の出来栄え点を獲得しました。一方、連続ジャンプや後半の3回転フリップでは回転不足などで得点を伸ばせず、合計73.51点で5位に。
15位の河辺愛菜選手。連続ジャンプは成功したものの、トリプルアクセルで惜しくも転倒。スピンやステップの要素でもレベルをとりこぼし、得点を伸ばすことができませんでした。
メダルが決まる女子フリーは17日に行われます。