“異様な雰囲気”の中 今夜フィギュアスケート女子SPに日本3選手 荒川静香が解説
今夜行われる北京五輪フィギュアスケート女子ショート。ロシアオリンピック委員会ワリエワ選手のドーピング問題に揺れる中、日本代表3選手も出場します。平昌五輪6位の坂本選手は緊張の最終滑走。トリノ五輪金メダリスト荒川静香さんが解説します。
■最終滑走の坂本選手“プレッシャーに強い”
ー日本のエース、坂本花織選手は最終滑走ですね
坂本選手は本当にプレッシャーのかかる部分に強い選手ですので、最終滑走というのは非常に緊張する滑走順でもあるんですけれども、持ち前の度胸と、今シーズンずっと調子の良さを維持してきていますので、ショートプログラムしっかりと滑り切って、いいところにつけてほしいなと思います。
■樋口選手と河辺選手はトリプルアクセルがカギ
ー初出場の樋口新葉選手と河辺愛菜選手はトリプルアクセルに挑戦しますね
演技の冒頭でトリプルアクセルに挑むんですけれども、そのあとも3回転の連続ジャンプなど続いていきますから、そこ2つ最初きれいに決まりましたら、のっていって素晴らしいスケートになると思います。思い切って挑戦してほしいと思いますね!
■ドーピング問題で“異様な雰囲気”のSP
ーワリエワ選手の騒動で異様な雰囲気となっていますが、他の選手のメンタルなどに影響はありますか?
非常に集中するのが難しくなっていますけれども、オリンピックという舞台が特殊な場所なので、やはりそういった場面で力を出すためにみんな準備してきていますから、自分を信じてみんなそれぞれの頑張りを見せてほしいと思います。
■羽生選手はエキシビションに向け練習
ーきのう羽生結弦選手に心境を聞かれたんですね
羽生選手は19歳でオリンピックの頂点に立ってからこの大会まで8年間もずっと世界のトップで戦っているので、時代の流れとともに求められることも違うんですよね。その中で、結果を狙いながらもしっかりと挑戦をする姿というのをこの大会では見せてくれて、最後の最後まで攻める戦いというのには、本当に勇気を届けられたなと感じます。