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乙黒拓斗「兄の借りも返したいと」悲願の金

2021年8月7日 22:11

◆7日、東京五輪・大会16日目、レスリング男子フリースタイル65キロ級・決勝、幕張メッセ Aホール

レスリング男子フリースタイル65キロ級の決勝が行われ、五輪初出場の乙黒拓斗選手がアゼルバイジャンの選手と対戦しました。

スタンドで兄の乙黒圭祐選手が見守る中、乙黒拓斗選手は第1ピリオドを2-2で終えます。第2ピリオドには、乙黒選手が相手の背後を奪うなど3点を追加。終盤に2点を返されますが5-4で勝利し、金メダルを獲得しました。

乙黒拓斗選手は、5日に74キロ級で出場し、1回戦で敗退した兄・圭祐選手のリベンジを果たしました。

なお、レスリング男子の金メダル獲得は2012年ロンドン五輪以来、2大会ぶりです。

以下、乙黒拓斗選手のコメント。

「苦しいことが多くて、でも周りの人のおかげで、ちょっとずつ前に進めた。夢をかなえられてすごくうれしい」

──金メダル候補と期待され、相手にも研究された

「すごいプレッシャーだった。今大会フリー(スタイル)が1個もメダルが取れてない状況で自分のところ(試合)に回ってきた。厳しいトーナメントだったが、みんなが一致団結してサポートしてくれてうれしい」

──スタンドでは兄・圭祐選手も試合を見つめていた

「兄が負けてしまって、2人で金メダルというのはかなわなかった。その分自分が全力を出して、兄の借りも返したいと思って頑張った」


写真:ロイター/アフロ

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