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伊藤「走れたことに感謝」自己ベストも敗退

2021年8月29日 15:08
伊藤「走れたことに感謝」自己ベストも敗退

◆東京パラリンピック・大会6日目 陸上男子400m(車いすT53)(29日・国立競技場)

4度目のパラリンピック出場となる伊藤智也選手(58)が29日、400m予選に出場しました。

北京大会での金メダルを含む5つのメダルを持つ伊藤選手。ロンドン大会以来の出場となった今大会でもメダル獲得を目指していましたが、直前に行われたクラス分けの結果、従来よりも障がいが軽いクラスに判定され、出場種目の変更を余儀なくされていました。

それでも「最高のレースができた」と、自己ベストの57秒16をマーク。全体11位で予選敗退に終わりましたが「走れたことに感謝しています」と、感謝の思いを口にしました。

伊藤選手はレース後「体はきちんと出来上がっていましたし、マシンも準備万端でしたけど、やっぱり心のどこかに乱れがあったのかなと。前半で焦ってしまって、その後まで続かなかった。前半は100点、後半は0点という、ジェットコースターみたいなレースでしたけど、走れたことに感謝している。最高のレースができたと思う」と、振り返りました。

また、直前のクラス変更については「向き合う作業はこれからなのかなと。この1本を走らせていただけることが決まっていましたので。現実と向き合う、それは単にクラスが変わること以上に、自分の人生に大きな大きな影響を及ぼしますので、今からじっくりと、家族や関係者、みんなと相談しながら決めていかなければいけないことだと思う」と、率直な思いを明かしました。