稲見萌寧メジャー初V 大会新で今季8勝目
12日、女子ゴルフの国内メジャー大会、日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯最終日が茨城県の静ヒルズカントリークラブで開催。東京オリンピック銀メダルの稲見萌寧(もね)選手が優勝し、今季8勝目を上げました。
首位と1打差の2位タイでスタートした稲見選手。出だしの1番で3メートルのパットを決め、バーディースタートとすると、4番・6番・9番でもバーディーを奪取。前半だけでスコアを4つ伸ばし、15アンダーで、首位に立ちます。
後半に入っても稲見選手の勢いは止まらず、10番・11番で連続バーディー。さらに13番・16番でもバーディーを奪います。稲見選手はこの日、8バーディーノーボギーとスコアを8伸ばし大会最小スコアとなるトータル19アンダー。2位と4打差をつけて優勝しました。
この優勝で優勝賞金3600万円を獲得し、賞金ランキングでも小祝さくら選手を抜いてトップに躍り出ました。
今季8勝目が、国内メジャーの初優勝となった稲見選手は、ホールアウト後のインタビューで「一番の目標だったメジャー優勝ができてうれしいです」と喜びを語りました。
2018年にプロデビューした稲見選手は、これで通算9勝目。以前から自身が話していた目標の“圧倒的に強い選手”になれたかを聞かれると、「全然まだまだです。圧倒的というのは、誰もが勝てないくらいの実力をつけたいというのが、不可能に近いですけど、夢ではあります。何勝とかのレベルではなく、何やっても(スコアが)60台しか出ないとか。(自分は)“完璧主義者”なので、全部が完璧になるように頑張りたい」と、メジャー初優勝に満足せず、次の大会を見据えました。
優勝賞金の使い道を聞かれると、「特に何もない。練習してトレーニングをしてという日々なので、変わらずそれをしていきたい」と答えた稲見選手。今季の強さの片鱗を見せました。