柔道鈴木桂治新監督「井上監督体制を継続」
全日本柔道連盟は28日、理事会後に会見を開き、全日本男子の監督を任期満了となった井上康生前監督(43)に代わり、鈴木桂治氏(41)が就任することを発表しました。
鈴木新監督は「私が今監督として大きな変更、大きな改革をするという考えはありません。井上監督体制で築いてきたもの、また我々コーチ・スタッフ、たくさんの方々に力を注いでいただいたこの9年間を新たに継続していくということを一番に考えていきたい」と決意。東京五輪男子代表を5つの金メダルに導いた井上前監督(43)の意思を引き継ぐ考えを示しました。
鈴木氏は2004年にアテネ五輪男子100キロ超級で金メダルを獲得。現役引退後、2012年からは井上前監督のもと重量級担当コーチを務めてきました。
パリ五輪に向けては「3年という短い時間の中で、これまで培ってきたものをさらに深掘りしていく。そして日本柔道というものを継承していく。この気持ちを変えずに、今後3年間しっかりとパリ(五輪)に向けて務めさせていただきたい」と話しました。
さらに「悔しいことに(コーチとして)リオ五輪、東京五輪では獲得することができなかった最重量級での金メダルは最大限の目標として掲げていきたい」と意気込みを語りました。
また女子は東京五輪で監督を務めた増地克之監督(50)が引き続き、務めることが決定。「覚悟を持って、そしてこれまでやってきたことをベースに、さらに進化をさせてパリ五輪で、皆さんにいい報告ができるように頑張っていきたい」と話しました。