【J1順位表】上位も下位も“混沌” 首位神戸は敗戦 J1残留争う3チームはそろって勝利
湘南1-0広島(レモンガススタジアム平塚)
◆得点者【湘南】大橋祐紀
J2降格圏の最下位に沈む湘南は、今夏に加入したDFキム・ミンテ選手、FWディサロ燦シルヴァーノ選手、ベルギーから復帰のMF田中聡選手をスタメン起用。
0-0で迎えた後半開始早々、ディサロ選手が前線でキープし小野瀬康介選手につなげるとダイレクトに大橋祐紀選手へ。右足で放った強烈なシュートは、広島GK大迫敬介選手の手をはじきネットに突き刺しました。
この1点を最後まで守り切った湘南は今季初の完封は4月1日以来となる16試合ぶりの勝利。ホイッスルの瞬間、勝利の喜びに沸いた選手たち。ホームのサポーターと喜びを分かち合った湘南は最下位を脱出しました。
名古屋1-0新潟(国立競技場)
◆得点者【名古屋】森下龍矢
57058人が詰めかけた国立競技場での一戦。名古屋はこの中断期間中に10番のマテウス・カストロ選手がサウジアラビアへ移籍。この日はマテウス選手が務めていたポジションには和泉竜司選手が務めました。
名古屋は前半14分、右サイドの藤井陽也の横パスを和泉選手が鋭い抜け出しで突破。一気に新潟ゴール前に迫ると、最後はマイナスのクロス。ゴール中央で森下龍矢選手が合わせて先制点。マテウス選手の穴を埋める活躍を見せます。
その後和泉選手が前半途中で交代するも、後半にはオランダから復帰した前田直輝選手、札幌から加入の中島大嘉選手を投入。後半29分には、中島選手が競り勝ったボールに前田選手がシュートを放つなどチャンスを作りました。
名古屋は1-0での今季6度目の完封勝利、首位神戸と2位横浜FMを追走します。
鹿島3-0札幌(県立カシマサッカースタジアム)
◆得点者【鹿島】樋口雄太、植田直通、鈴木優磨
鹿島はキックオフわずか12秒、巧みなパスワークで札幌ゴールに迫ると、最後は樋口雄太選手が走り込みシュート。電光石火の攻撃で先制ゴールを奪います。
さらに前半15分、今夏J2甲府から移籍した右サイドバック須貝英大選手が獲得したCKからチャンス。樋口選手のキックから植田直通選手がヘディングで合わせ追加点。鹿島は後半にもCKから鈴木優磨選手がヘディングで3点目。鹿島は札幌に完封勝利で2連勝を飾っています。
横浜FC2-0神戸(ニッパツ三ツ沢球技場)
◆得点者【横浜FC】井上潮音、山下諒也
勝って首位をキープしたい神戸でしたが、J1残留争いをする横浜FCの攻撃に翻弄(ほんろう)されます。
前半23分、昨季までのチームメート井上潮音選手に豪快なミドルシュートを決められ先制を許すと、後半20分には縦パス1本から山下諒也選手のスピードで決められ2失点を喫しました。
神戸はエースの大迫勇也選手を中心に攻めるも最後までゴールは奪えず。首位はキープしたものの、完封負けで今季4敗目、勝ち点で2位横浜FMに並ばれました。
浦和0-0横浜FM(埼玉スタジアム2〇〇2)
今夏、GK鈴木彩艶選手がベルギーのシントトロイデンに期限付き移籍、元日本代表の中島翔哉選手が加入するなどがあった浦和は、この試合2位横浜FM相手にチャンスを多く作ります。
前半5分、荻原拓也選手が1人かわしてGKとの1対1を迎えるも、シュートは枠の外。前半39分には右サイドからのクロスにホセ・カンテ選手がシュートを放つも枠を捉えきれません。ホームで押し込む時間帯が続くも、最後までゴールを奪えなかった浦和、横浜FMより倍以上のシュートも得点にはつながりませんでした。
G大阪4-3川崎F(等々力陸上競技場)
◆得点者【G大阪】石毛秀樹、イッサム・ジェバリ、ファン・アラーノ、ダワン【川崎F】脇坂泰斗、瀬川祐輔2
直近7戦6勝1分けと好調なG大阪は、川崎F相手に点の取り合いで勝利。
前半13分に石毛秀樹選手のゴールで先制。同点に追いつかれるもすぐさまイッサム・ジェバリ選手のPKで勝ち越し。前半41分には川崎のビルドアップのミスからファン・アラーノ選手がボールを奪い3点目を奪います。
しかし後半、川崎Fの瀬川祐輔選手に2ゴールを許し3-3の同点。それでもG大阪は後半アディショナルタイム6分、CKからダワン選手が決勝のヘディング。アウェーに駆けつけたサポーターを熱狂させる劇的ゴールで勝利。これでG大阪は直近8試合で7勝1分けとなっています。
柏1-0京都(サンガスタジアム by KYOCERA)
◆得点者【柏】細谷真大
10試合勝ちのない柏は5月3日以来3か月ぶりに勝利を飾りました。
前半29分に自陣からのロングボールを京都DFがクリアミス。そのこぼれ球にいち早く反応した細谷真大選手が左足でゴールに流し込み先制点。
その後、後半8分京都の谷内田哲平選手に一度はゴールネットを揺らされますが、長いVAR判定の結果オフサイドとなりゴールが取り消し。1点を守り切った柏は5月3日以来の白星、J1残留を争う上で貴重な勝ち点『3』を獲得しました。
FC東京1-0C大阪(ヨドコウ桜スタジアム)
◆得点者【FC東京】松木玖生
今月2日に天皇杯で敗れて中3日での試合となったFC東京はリーグ3戦勝ちのないC大阪と対戦。
前半8分にFC東京がセットプレーで、長友佑都選手のロングキックからディエゴ・オリベイラ選手が競り合い。そのこぼれ球に松木玖生選手が飛び込み、左足でのシュート。今シーズン初ゴールで先制します。
その後は防戦一方となったFC東京。それでもJ1初出場となったGK野澤大志ブランドン選手が守り切り、アウェーの地で価値ある勝ち点『3』を得ました。
福岡1-0鳥栖(駅前不動産スタジアム)
◆得点者【福岡】金森健志
3連勝と波に乗る福岡は、前半45分カウンターからチャンス。金森健志選手からルキアン選手につなぐとゴール前の山岸祐也選手へ。その落としに金森選手が最後シュートを決めて先制点を奪います。
終了間際、鳥栖の横山歩夢選手にゴールネットを揺らされたものの、VARの結果、直前にオフサイドがあったとしてゴール取り消し。逃げ切った福岡が4連勝で順位を8位まで上げています。