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【J1順位表】横浜FM首位浮上&神戸3位転落 柏が最下位に転落

2023年6月12日 6:00
【J1順位表】横浜FM首位浮上&神戸3位転落 柏が最下位に転落
6月11日終了時のJ1順位表(1位、2位はACL出場、18位はJ2降格)
サッカー明治安田生命J1リーグ第17節の9試合が10日、11日に開催されました。

折り返しとなるリーグ前半戦の最終節。前節まで首位の神戸が敗れ、2位横浜FMが勝利したため首位交代。名古屋も4連勝で2位に浮上しています。下位ではG大阪が3連勝、横浜FCは引き分けで最下位脱出。一方敗れた柏が最下位に沈んでいます。

現在の順位の試合数は、神戸、浦和、川崎F、湘南の4チームが1試合少ない状況となっています。

◇横浜FM4-3柏(日産スタジアム)

◆得点者
【横浜FM】アンデルソン・ロペス2、エウベル、宮市亮【柏】オウンゴール、戸嶋祥郎、フロート

点の取り合いとなった一戦に終止符を打ったのは、横浜FMのFW宮市亮選手。日本代表として出場した去年7月東アジアE-1選手権で、右膝前十字じん帯断裂、長期離脱を経て、今年5月から戦線に復帰していました。

3-3で迎えた後半アディショナルタイム7分、マルコス・ジュニオール選手のパスを受けると、右足を振り抜きシュート、柏守備陣に当たったボールはネットに吸い込まれました。

およそ1年ぶりのゴールは、チームを首位に押し上げる劇的な決勝ゴール。試合後、宮市選手は「ボールに魂が乗ってくれてゴールに入ってくれました。こういう景色を待っていた」と感極まった様子で喜びを口にしました。

一方の柏は、最近2試合で7点を奪うもいずれも敗戦し最下位に転落。リードを奪った後半、立田悠悟選手が退場。数的不利が結果に響いた形となりました。

◇C大阪2-1神戸(ヨドコウ桜スタジアム)

◆得点者
【C大阪】ジョルディ・クルークス、北野颯太【神戸】山口蛍

試合直前に機材トラブルが発生し、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が前半適用されなかった珍しい現象が起きた試合。

試合はVARの機材トラブルが解消された後半に試合が動きます。C大阪は舩木翔選手のクロスにジョルディ・クルークス選手が頭で合わせ先制。しかしその直後、神戸は武藤嘉紀選手の突破からのパスに山口蛍選手が反転してシュートで同点に追いつきます。

試合は後半アディショナルタイムに決着。ロングパスに飛び出した神戸GK前川黛也選手が胸トラップから痛恨の空振り。最後はC大阪の18歳北野颯太選手が無人のゴールにシュートを流し込み決勝点。神戸は痛い敗戦で首位陥落となりました。

◇鳥栖1-1札幌(駅前不動産スタジアム)

◆得点者
【鳥栖】オウンゴール【札幌】中村桐耶

前節5-4と打ち合いを制し勝利した札幌は前半、中村桐耶選手が折り返しにヘディングで決めて先制。

しかし鳥栖も後半に反撃。菊地泰智選手が絶妙なインターセプトから攻撃参加。最後は左サイドからのクロスで同点ゴールを演出しました。その後は両チーム得点は奪えず引き分け。鳥栖は6戦負けなしとなっています。

◇京都3-1新潟(デンカビッグスワンスタジアム)

◆得点者
【京都】豊川雄太、パトリック2【新潟】新井直人

今夏ベルギーのシントトロイデンへの完全移籍が決定した新潟・伊藤涼太郎選手のラストゲームとなった試合。

新潟は1点を追いかける後半、左サイド伊藤選手からのマイナスのパスを受けたダニーロ・ゴメスがペナルティエリアに進入し浮き球のクロス。最後は新井直人選手が頭で合わせ同点に追いつきます。

しかし新潟はその後、京都・パトリック選手に2ゴールを許し敗戦。伊藤選手のラストマッチで勝利はなりませんでした。

伊藤選手は試合後のセレモニーで「僕の海外挑戦への後押しをクラブがしてくれて、本当に感謝しています。次、みなさんの前に立つ時は、日の丸を背負って立ちたいと思います」と、ヨーロッパの舞台で活躍することを誓いました。

◇名古屋2-1福岡(豊田スタジアム)

◆得点者
【名古屋】マテウス・カストロ、キャスパー・ユンカー【福岡】佐藤凌我

名古屋は前半、CKからキャスパー・ユンカー選手のヘディングが福岡守備の手に当たりPKを獲得。これをマテウス・カストロ選手が決めて先制ゴール。

後半、1度は福岡に同点に追いつかれるも、再びCKからユンカー選手が決勝ゴール。名古屋は4連勝と好調で2位に浮上。一方の福岡は6試合勝利なしと苦戦が続いています。

◇鹿島1-0湘南(県立カシマサッカースタジアム)

◆得点者
【鹿島】樋口雄太

3試合連続で引き分けに終わっている鹿島は前半終了間際にFKのチャンス。樋口雄太選手が鋭く曲がる鮮やかに直接決めて、チームに先制をもたらします。

その後は守備陣が湘南に得点を許さず、完封勝利で4試合ぶりの勝ち点3を獲得。湘南は10試合勝利なし。4月1日から勝利が遠ざかっています。

◇G大阪3-1FC東京(パナソニックスタジアム吹田)

◆得点者
【G大阪】イッサム・ジェバリ2、半田陸【FC東京】塚川孝輝

2連勝で最下位を脱出し調子を上げているG大阪は前半から攻勢。イッサム・ジェバリ選手がCKから押し込み先制、さらにジェバリ選手は、その後クロスからも頭で合わせ前半だけで2ゴールを奪います。

後半には、3月にA代表初招集された右サイドバックの半田陸選手がインナーラップから鮮やかなフィニッシュを決めて、今季初の3連勝を飾りました。一方のFC東京は4戦勝利なし。さらに青木拓矢選手、アダイウトン選手、木本恭生選手が負傷交代と、今後に大きな不安を残しました。

◇横浜FC0-0浦和(ニッパツ三ツ沢球技場)

前節スコアレスドローに終わった浦和。前半は関根貴大選手がドリブルを仕掛けるも、決定的なチャンスまでは作れず。後半、大久保智明選手のシュートも横浜FCのGKスベンド・ブローダーセン選手のセーブで得点には至りません。

横浜FCの集中したディフェンスの前に、チャンスメークも少なく2試合連続のスコアレスドロー。試合終了後にはサポーターからのブーイングも起こっていました。

横浜FCは連敗を2でストップし、勝ち点1を獲得。最下位を脱出し16位に浮上しています。

◇川崎F1-0広島(等々力陸上競技場)

◆得点者
【川崎F】脇坂泰斗

川崎Fは後半流れるようなパスワーク。脇坂泰斗選手が右サイドの家長昭博選手へ展開すると、前線のレアンドロ・ダミアン選手へ。するとダミアン選手が、ダイレクトでのヒールパス。最後は脇坂選手がフィニッシュで28歳のバースデーゴールを奪いました。

川崎Fはこの1点を最後まで守り切り2連勝。上位の広島を破り9位に順位を上げています。