フィギュア五輪テスト大会で三原が逆転V
◇フィギュアスケート アジアンオープントロフィー(現地15日、中国・北京)
2022年2月に行われる北京五輪と同じリンクで開催された今大会。15日に行われた女子フリースケーティング(FS)で、三原舞依選手が逆転優勝を果たしました。
今大会は、出場する予定だった紀平梨花選手が参加辞退したことで、急きょ出場が決まった三原選手。14日に行われたショートプログラム(SP)では67.83点と、坂本花織選手に次ぐ2位につけていました。
15日の女子FSでは、冒頭に連続3回転を成功させると、スピンやステップでは最高レベル4を獲得。後半にジャンプでミスがあったものの演技をまとめ上げ、全体1位の135.75点をマークしました。SPとの合計点は203.58点で、坂本選手を抜き優勝となりました。
試合後会見に臨んだ三原選手は演技を振り返り、「最後の最後まで集中を切らさずに滑りきることができた。ジャンプでちょっと悔しいミスが出てしまったので、そこだけ悔しい」とコメント。
体調不良で19-20年シーズンを全休するなど、リンクを離れる期間が長かった三原選手。「まだまだ全体的にプログラムに力強さがなかったり、ちょっと弱いところがまだまだある。これから、もっともっと鍛えていきたい」と、体力面の向上を課題に挙げました。
また、今大会で初めて北京五輪本番会場を経験し、「五輪のリンクがすごく暖かくて、会場も広いことを一度滑って知ることができて、すごくうれしい。来年2月に、もう一度ここに戻ってきたいという思いもすごく強くなったし、もっと自信を持って滑れたらいいなと思ったので、これからもしっかり練習していきたい」と、夢の五輪出場に意気込みました。
一方、坂本選手はSPをトップで終えるも、FSではジャンプで転倒するなどミスが響き、合計202.28点で三原選手に逆転を許して2位。
会見では「体力のなさがすごく目立ってしまった演技だった。走り込みや練習以外のところで、もっと最後まで力強い滑りができるように対策しないといけないとすごく思った」と演技を振り返り、五輪に向けても「今のままでは、自分が(北京)五輪に出られるかどうか分からない。あと数か月しかない期間を無駄にしないように、1日1日もっと頑張っていかないといけない」と気を引き締めました。
【結果】1位 三原舞依 203.58
(SP:67.83 FS:135.75)
2位 坂本花織 202.28
(SP:76.70 FS:125.58)
写真:AFP/アフロ