集大成 体操・村上「五輪に近い演技で」
◇体操 世界選手権本会場練習(15日、福岡・北九州市)
福岡・北九州市で行われる体操の世界選手権に向け、東京五輪の銅メダリスト、村上茉愛選手が本番と同じ会場で約1時間の練習を行いました。
東京五輪で体操日本女子史上初の個人種目で銅メダルを獲得した村上選手は東京五輪後、世界選手権が初戦となります。
世界選手権の事前会見(今月2日)で「最後になるかもしれない」と、今大会を集大成と位置づけている村上選手。この日の練習では、左足首にテーピングを巻き、時折痛そうな表情を見せていました。
それでも得意のゆかでは、H難度の大技「シリバス」を成功させるなど、本番と同じ器具の感触を確かめながら調整。
練習後のインタビューでは、左足首の状況について「(今月)5日の火曜日に練習をして、気づいたら痛くなってたという感じで、左の足首を結構大きなけがをした。こっち(福岡)に入ってきて調整してやっと演技できるところまで戻してきたという感じ。あと2日あるので、今日足首を使った分、しっかり休めて試合本番に挑戦したい」と、現在のコンディションを明かしました。
また、集大成と位置づける今大会での演技ついて「1年間で大きな試合が(国内で)2つもあるということは、今後無いだろうし、貴重な経験なので出たいと思った。今回、世界選手権が最後かなと思いながら演技をするけど、最後、皆さんに最高の演技を見てほしいという思いがあるので、今回は本当に結果は全然気にしていない。自分が納得いく演技だったらそれでいいと思っているので、皆さんに五輪に近い演技をきちんとして、応援してもらいたいと思って挑もうと思っています」と、決意を語りました。
女子予選は18日に始まり、村上選手はゆかと平均台に出場予定です。
写真:丸山康平/アフロ
※写真は2021年東京五輪のもの