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引退試合で涙の安打 DeNA中井有終の美

2021年10月21日 0:26
引退試合で涙の安打 DeNA中井有終の美

◇プロ野球・DeNA2-3巨人(20日、横浜スタジアム)

今シーズン限りで現役引退するDeNA中井大介選手が、引退試合に代打で出場しました。試合前には巨人でチームメートだった坂本勇人選手、菅野智之投手から花束が贈られました。

中井選手は2-3で迎えた7回、代打で打席に入ります。これが現役最後の打席。1球目はボール。2球目は空振り。そして迎えた3球目。巨人2番手・畠世周投手のストレートを捉え、現役最後の打席はライト前ヒットとなりました。

中井選手は1塁塁上で頭を下げ、代走が送られると涙を流しながらベンチに戻ります。チームメートから笑顔で迎えられ、球場全体からは温かい拍手が送られました。

試合後には引退セレモニーが行われ、「1軍で初めてプロに出場したのがここ横浜スタジアムでした。その後、戦力外を受けてこの横浜スタジアムを本拠地とする横浜DeNAベイスターズに移籍し、3年間という間でしたが、ファンの皆様の前でプレーし、今日選手として最後、プレーする姿を見せられたことをとてもうれしく思っています。今日のヒットで少しでもファンの皆様に恩返しできたなら僕の現役生活も大きな意味があったのかなと思います」と話し、最後に「人に恵まれて、助けられてやってこられた14年間でした。今度は僕が誰かの力になれるように、これから精いっぱいの努力をしてやっていきたいと思います。14年間本当に温かいご声援をありがとうございました」と感謝を告げました。

中井選手は2007年に高校生ドラフト3位で巨人に入団。しかし2018年に戦力外通告を受け退団。その後、横浜DeNAベイスターズに入団するも今月5日、2度目の戦力外通告を受け引退を決意していました。