【高校サッカー全力新聞】「進化するブルー軍団」熊本・大津が頂点を目指す
■数々のアスリートを輩出する県北部の町で球を追いかけ続けるイレブン
熊本県北部に位置する大津町。人口3万人ほどの町ですが、実は近年、スポーツが熱いんです。大津町を拠点に活動する社会人野球チーム「Honda熊本」は、今年の日本選手権で33大会ぶりの準優勝。2年前の都市対抗野球でも19年ぶりの準優勝を果たしました。また、現在バレーボール女子日本代表キャプテンを務める古賀紗理那選手も、競技を始めたのは大津町で過ごした小学生時代。
大津町から全国にはばたくアスリートやチームがある中で、大津高校サッカー部も奮闘しています。かつて日本代表FWとして活躍した巻誠一郎さんや、2018年のロシアワールドカップの日本代表に選出された植田直通選手、さらに去年のカタールワールドカップで活躍を見せた谷口彰悟選手など、これまで50人以上のプロサッカー選手を輩出してきました。
選手たちが練習を行う学校のグラウンドには、世界で活躍する先輩たちが描かれた旗が掲げられています。
■『進化するブルー軍団』大津
1972年に創部し、全国選手権の出場は、今回が3大会連続20回目で県内最多。78回から85回大会にかけては8年連続で熊本の頂点に立ち、全国舞台で戦い続けました。
しかし、その間の最高成績はベスト8。なかなか準決勝以降に進めない中で、節目の100回大会、県勢初の準優勝を果たし、前回大会ではベスト4で敗れたものの2年連続で国立のピッチに立ちました。
さらに、Jクラブのユースなども参加する高校年代最高峰のプレミアリーグには、2019年から今まで残り続け、今年も残留を決めています。世代別代表に選ばれたりJリーグのトップチームに昇格したりするような選手たちを相手にハードワークをすることも、大津のイレブンたちの糧になっています。
熊本県内、そして全国の厳しい戦いの中で進化を続けるブルー軍団・大津高校。前回、前々回とあと一歩届かなかった全国制覇を目指す戦いが始まります。
(取材・文 高校サッカー選手権民放 43 社/熊本県民テレビ)