2023日本パラ水泳春季チャレンジレース(4日、静岡県富士水泳場)

日本パラ水泳春季チャレンジレースが4日から静岡にて開催されました。この大会は2023年度日本代表選手選考競技会を兼ねた、パリパラリンピックの代表選考に関わる重要なレースです。

注目のレースは男子100mバタフライ。21年東京パラリンピックではワンツーフィニッシュで日本中を沸かせた木村敬一選手と富田宇宙選手が対決しました。

今大会でも隣のレーンで泳ぐ両者。デッドヒートを制したのは木村選手。1分2秒70という好タイムで、2位の富田選手とはわずか0秒88差の優勝。東京パラリンピックのレースと同じ展開に、会場の声援も一段と大きくなりました。

また、この日一番の歓声を集めたのは、東京パラリンピック100m平泳ぎで金メダルを獲得した山口尚秀選手。

男子100m平泳ぎに出場にした山口選手。スタートから抜け出し、力強い泳ぎでぐんぐん加速。タイムはなんとS14クラス(知的障害)の世界新記録となる1分2秒75。自身の持つ記録を0秒99更新し、会場からは大きな歓声が上がりました。

自身の記録を塗り替えたことについて山口選手は、「2秒台を出せたので、さらなるもう一歩の進歩を感じた。合宿で自分の泳ぎのビデオを見て分析してフォームを改善し、最適な泳ぎをこの大会で発揮しました」と喜びを語りました。