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プロ野球中の地震を想定 東京ドーム防災訓練に約8000人参加 安全な野球観戦へ

2024年3月21日 6:45
プロ野球中の地震を想定 東京ドーム防災訓練に約8000人参加 安全な野球観戦へ
東京ドーム内での火災発生を想定した訓練
プロ野球オープン戦 巨人6-0ロッテ(20日、東京ドーム)

この日、東京ドームで行われたオープン戦巨人対ロッテの試合後、実際の観客も加わった防災訓練が行われました。

参加者は、約8000人に及ぶ両チームの観客。今回は読売巨人軍公式マスコット『ジャビットファミリー』やマスコットガール『VENUS』のパフォーマンス中に、緊急地震速報が発表されたことを想定。約8000人の人数が参加する防災訓練は、東京消防庁管内では過去最大規模になります。

訓練前にはメインビジョンで、災害への備えに関する映像。地震に強い構造となっている東京ドームの耐震性に加え、傷病者や火災が発生した場合、東京ドーム内での防災と取り組みの説明がありました。そして地震直後は、その場にとどまることが一番の安全だということ。パニックにならず、一人一人の冷静な行動と協力が必要であると言います。

そして実際の訓練へ。緊急地震速報のアラームが鳴ると、メインビジョンには、その場から動かず、椅子につかまるなどして身の安全を確保するアナウンス。警備スタッフはパニックにならないように、観客を制止する言葉を投げます。説明を受けた観客は落ちついて対応、最後は誘導に従って規制退場。観客の方々は落ち着いて行動するように呼びかけられながら、球場を後にしました。

今年1月には、石川県で震度7を観測した能登半島地震が発生。“いつ起きるかわからない”大規模な地震災害に、理解を深めていった参加者たち。シーズン開幕前に、東京ドームでは安全なプロ野球観戦へ向けた準備が進められました。