パラスポーツ界初の国民栄誉賞授与が決定している元車いすテニス選手の国枝慎吾さんが7日、都内で行われた国際テニス連盟のデービッド・ハガティ会長の会見にスペシャルゲストとして登場しました。

会見冒頭でハガティ会長から「世界中のテニスのために貢献している国枝さんと一緒に座っていることを光栄に思う」と言葉をかけられると、国枝さんは「これからも車いすテニス発展に協力していきたい」と笑顔を見せました。

国枝さんはパラリンピックで4つの金メダルを獲得し、四大大会では歴代最多となる50度の優勝。さらにパラリンピックと全ての四大大会を制覇する“生涯ゴールデンスラム”を、車いす男子として史上初めて達成。数々の金字塔を打ち立て、世界ランキング1位のまま、1月に現役引退を表明しました。

長年にわたり車いすテニスの発展に尽力してきた国枝さんは「車いすテニスがグランドスラムの中で、健常者のテニスと同時開催という形式が取れたのも、長い間、連盟が車いすテニスを管轄下に入れてマネジメントしていただいた結果」と感謝を述べました。

続けて「こうしてパラリンピックのスポーツの中ではおそらく一番最初に、連盟がパラリンピックスポーツを中に取り入れてくれたことがこうしたことにつながっていると思うし、深く感謝したい」と話しました。

そんな国枝さんへ、ハガティ会長からサプライズでワイングラスのプレゼント。国枝さんははじける笑顔とともに受け取りました。