◇第66回雪印メグミルク杯ジャンプ大会(9日・大倉山ジャンプ競技場)

国内大会2週連続の優勝を飾った52歳のレジェンド・葛西紀明選手は、次週のワールドカップ札幌大会へ闘志を燃やします。

ヒルサイズを超える138メートルを飛びトップに立つと、2本目は127.5メートルを飛び首位をキープ。それでも「成功してたら140は軽く超えたんじゃないかと思うんですけど」と1本目はミスもあったと反省。2本目は雪風と悪い条件の中で「勝てるか勝てないか微妙なポイントだったんで、ちょっと足りないかなと思いながらも心ですごい願っていて、頼む優勝してくれという気持ちで、で電光掲示板に1ってなった瞬間に、ちょっとガッツポーズが出ました」と笑顔で振り返りました。

TVh杯に続く2週連続国内大会制覇。「アプローチのポジションがだいぶよくなってきたので、飛び出すときのパワーの伝わり方が、なんか芯食ってるなっていう感じなので、多少失敗してもいくんですよね。なのでこれが成功すればワールドカップでも通用するんじゃないかという風に思っているので、非常に自分でも期待しています」と次週のワールドカップ札幌大会へ手応えを話しました。

ワールドカップでは、2022年北京五輪金メダリストの小林陵侑選手も参戦。「まだまだ僕の力は及んでいないと思うので、もう少し絶好調まで持って行かないと（小林）陵侑には勝てないと思うので、早く絶好調になって負かしてやりたいです」と笑顔をみせます。

また1年後となるミラノ・コルティナ五輪には、「もちろん出たいことは出たいっていう気持ちはすごいたくさんありますけど。自分の調子が上がってこないとそこの目標も見えてこないので、まずは調子を上げて一歩ずつ大会でいい成績を出すことだと思います」と52歳のレジェンドは衰えない向上心を口にしました。