【箱根駅伝】「1日でスターになれるチャンス」3代目“山の神”神野大地が優勝チームを予想!意外な本音も…
2015年の第91回箱根駅伝で5区を走り、青山学院大学の初優勝に貢献した3代目“山の神”こと神野大地選手が、今年の優勝チームを予想。意外な本音も飛び出しました。
■“山の神”の優勝予想は?
神野選手が今年の箱根駅伝で優勝する、と予想したのは…母校「青山学院大学です!やっぱり箱根は青学かなというところ、期待も込めて青学にしたいなと思って予想した」
その青山学院大学は2015年の初優勝から4連覇を達成。「8年間で6回優勝という実績もあるし、12月からの調整力が他の大学よりも勝っていると思う。箱根駅伝当日、120%の力を出し切るための準備を整わせるのがすごくうまいチームだと思っているので、最後は青学が勝つんじゃないかなと思う」と予想しました。
■青山学院 優勝のキーマンは“駅伝男”
神野選手は、「1人あげるとするならば、“駅伝男”の岸本大紀(ひろのり)選手。今年の青学は4年生が充実しているが、どんな流れでもいい走りをするのは岸本選手。“ゲームチェンジャー”の岸本選手が何区に配置されるのかがポイント。岸本選手の走りが優勝のカギになるんじゃないか」と分析しました。
■ライバル・駒澤大学のポイントは1区
神野選手は最大のライバルとされている駒澤大学について、「チームとして、三冠というプレッシャーと闘わなければいけない」と懸念点をあげました。
「1区って大事なんですが、駒澤大学に関しては、1区でしっかり前の位置でつなぐことができれば、そのあとの選手も、出雲駅伝と全日本大学駅伝同様、“俺たちは強いんだ”という気持ちになっていくと思う。でも、1区で遅れてしまうと、どんどん焦りに変わっていってしまう。駒澤大学はここ数年、箱根駅伝では、勝つべき時に勝てていないという印象もあるので、1区でしっかり流れに乗れるかどうかカギになる」と1区の重要さを説きました。
■駒澤優勝のカギはエースが「しっかり前に出る事」
駒澤大学が優勝するために大切になるのは、「何と言っても田澤廉選手(4年)。田澤選手の終了時点で先頭に立つということが、優勝の大きな条件になる。出遅れを取り戻すために田澤選手を使うことになれば、駒澤大学はしんどい。田澤選手でしっかり前に出るということが、駒澤の優勝の大きなカギになる」と分析しました。
■意外な本音も…将来のスター候補を絶賛
神野選手は、「僕もOBなんで青学という優勝予想をしているんですけど、個人的には國學院がくるんじゃないかな」と意外な本音も。
國學院大學は、出雲駅伝2位、全日本大学駅伝2位と、勢いに乗っているチームです。
「選手層を見ても、かなり充実していますし、チームの雰囲気を見ても、僕たちが青学で初優勝したときのような、ワクワクしているような、そういう雰囲気を感じ取れるので、乗ったらおもしろい」
なかでも走りを見て“ほれぼれした”というのが、2年生の平林清澄選手だそうで、「彼が1年生の時に、出雲駅伝でいきなりアンカーを任された。それまでは僕も平林選手って知らなかった。その時初めて走りを見て“この子は将来スターになるんじゃないかな”と。顔つき、目の力が本当に前を見据えているというか。気持ちあふれる、闘志あふれる走りを見たときに、“この選手は絶対強くなる。将来日の丸を背負うような選手になるんじゃないかな”と感じた」と絶賛しました。
■人生を変えた箱根駅伝「1日でスターになれる」
「神野選手にとって箱根駅伝とは?」と尋ねると「陸上ってどちらかというとそんなに注目されない。大学駅伝というところで見ても、そこまで注目度は高くない。でも、箱根駅伝は1日でスターになれるチャンスがある。いろんな人に名前を知ってもらえて、いまもたくさんの人に応援してもらえたり…僕の人生を変えた大会です」と力強く答えました。