【箱根駅伝】駒澤大学 学生駅伝3冠へ 目指すは「エースに頼らないチーム作り」 スーパールーキー佐藤圭汰に期待
その快進撃の裏には、スーパールーキー・佐藤圭汰選手の存在がありました。(2022年12月にBS日テレでOAされた『徹底取材!!箱根駅伝 春夏秋冬 後編』より)
■学生駅伝3冠へ 進めてきた「エースに頼らないチーム作り」
今シーズン絶好調の駒澤大学。駅伝メンバーには、世界選手権10000mに日本代表として出場した4年生エース・田澤廉選手をはじめ、箱根駅伝を2年連続で走っている山野力選手(4年)や鈴木芽吹選手(3年)など実力者がそろい踏みしています。
そうした中、大八木弘明監督が進めてきたのは“エースに頼らないチーム作り”。大八木監督は目指してきたチーム像について、こう語ります。
「どの選手を使ってもいいような、レベルの高い層の厚さ、そういうものを目指してきました。ここまで来たら3冠を獲るしかない。3冠を目指してチーム一丸となってやっていきたいです」
■期待の1年生ルーキー・佐藤圭汰選手 箱根想定の20kmも「走れます」
厚い選手層を目指してきた駒澤大学。中でも大きな期待がかかるのが、1年生のスーパールーキー・佐藤圭汰選手です。
佐藤選手は1年生ながら出雲駅伝で2区を走り区間賞。また、全日本大学駅伝でも2区で2位に入るなど今シーズン輝かしい成績を残してきました。
12月、佐藤選手が、大八木監督のもと励んでいたのは箱根駅伝を想定した20km走の練習です。出雲駅伝・全日本学生駅伝よりも距離が長い箱根駅伝。大八木監督は佐藤選手が箱根路を走ることを想定して、まずは20kmを設定通り走り切ることができるか試したのです。
20kmを1人で走ったのは初めてだったという佐藤選手。それでも完走した直後には「あっという間だった」と振り返り、大八木監督にも「(20km)走れます」と力強くこたえました。
さらに「だいぶスタミナがついてきていると実感しますし、自信を持ってまたスタートラインに立てると思います」と話すなど、箱根駅伝に向けて順調に調整を進めている様子を見せました。
■スーパールーキーの目標は「3区で区間賞」
12月10日、箱根駅伝のチームエントリーが発表されました。駒澤大学は出雲・全日本の優勝メンバーが順当に登録され、佐藤選手もメンバー入りを果たしました。
その5日後に行われたオンライン取材では「希望区間は3区で、区間賞を獲ってチームに貢献できるような走りをしたいと思います」と語った佐藤選手。2016年の青山学院大学以来、5校目の大学駅伝3冠へ、スーパールーキーにも期待がかります。