×

<前編>愛知県出身のパリ五輪メダリスト 生放送で“強さの秘密”を告白 フェンシング・加納虹輝選手/馬術・大岩義明選手

2024年8月20日 15:17
<前編>愛知県出身のパリ五輪メダリスト 生放送で“強さの秘密”を告白 フェンシング・加納虹輝選手/馬術・大岩義明選手
馬術・大岩義明選手(左)とフェンシング・加納虹輝選手(右)
中京テレビ「キャッチ!」のスタジオに、フェンシング・エペ個人と団体で金メダルと銀メダルを獲得した愛知県あま市出身の加納虹輝選手と、総合馬術団体で銅メダルを獲得した名古屋出身の大岩義明選手が、スペシャルゲストとして登場しました! 2人の胸元には、金・銀・銅の輝かしいメダルが! パリオリンピックでの2人の活躍を振り返りながら、帰国後の反響やオリンピックの舞台裏について教えてもらいました。

馬術「初老ジャパン」92年ぶりのメダル ピンチ救った大岩選手の“完璧な走り”

世界遺産ベルサイユ宮殿で行われた総合馬術団体。大岩選手を含む4人の平均年齢が41.5歳の日本チームは、自らを「初老ジャパン」と名乗り、メダルに挑みました。

馬のダンスが見どころの馬場馬術とクロスカントリーの2種目を終え、3位につけた日本。

しかし、最終日。1頭の馬の検査がクリアできず大幅な減点となり、障害馬術は5位からのスタートとなってしまいました。このピンチを救ったのが、北京オリンピック以降5大会連続出場しているチーム最年長の大岩選手です。

最後までミスなく走りきりガッツポーズを見せた大岩選手。日本勢92年ぶりの快挙、団体では初の銅メダル獲得に貢献し、大歓声の中、笑顔でウイニングランを行いました。

フェンシング個人種目で日本勢初の金メダル獲得 フランス英雄をスピードで圧倒

フェンシングはパリの歴史的建造物「グラン・パレ」で行われました。加納選手は決勝戦で地元フランスの英雄ヤニック・ボレル選手と対戦することになり、会場の雰囲気は完全アウェー。

一方、加納選手の地元あま市では、早朝から市の職員たちが集まり応援していました。日本からの声援が届いたのか、序盤から加納選手の得意技である「フレッシュ」が決まります。

その後も得意のスピードで相手を圧倒し、個人種目として日本フェンシング界初の金メダルを獲得!

すると市役所では、準決勝が終わった直後の朝4時から金メダルを信じて作り始めたという懸垂幕を、どこよりも早く掲げていました。

そして、連覇がかかるエペ団体では、またも加納選手が躍動します。2点差でラストを任されると、残り7秒を切ったところで追いつき、試合は1ポイントを取った方が勝ちとなる延長戦へ。

白熱の大接戦となりましたが、惜しくも連覇とはならず銀メダルに終わりました。

それでも、加納選手が中学まで通っていた「コスモフェンシングクラブ」では、大先輩の活躍に感化された子どもたちが「加納虹輝選手を見て、かっこいいなと思ってフェンシングを始めました」「あんな上手な人の後輩とか緊張する。『速っ!』と思って見ていました」と興奮冷めやらぬ様子でした。

加納選手&大岩選手にパリオリンピックの舞台裏について直撃!

パリオリンピックで素晴らしい活躍を見せた2人。地元に戻ってきてからの反響も大きかったようです。

フェンシング 加納虹輝選手(26):
「かなり反響はあります。パリにいる時はなかなか日本がどうなっているのか分からないので実感なかったんですけど、日本に帰ってきて、さらに地元の愛知に帰ってきて、より実感しています」

馬術 大岩義明選手(48):
「今年ドイツからイギリスに引っ越したので、今は一時帰国で1週間だけですね。名古屋で育っているので、明日も母校に顔を出して同級生のおじさんたちが集まりますよ」

フェンシングの試合は歴史のある「グラン・パレ」で行われましたが、会場の雰囲気はどうだったのでしょうか。

フェンシング 加納虹輝選手(26):
「試合の前日に初めて会場に入った時には『広っ!』って思いましたね。天井もすごい高くて、これはすごいなと。こんなところで自分がフェンシングできるとは思ってもみなかったです」

2人がオリンピックの大舞台で活躍する姿を見て、多くの人が勇気をもらったと思います。ここまでの長い道のりの中で、つらいことや苦しいことに直面しても、自分を信じてやり続けたことが結果につながったと感じましたが、2人は自分を信じるために、気を付けていたことはあるのでしょうか?

フェンシング 加納虹輝選手(26):
「僕は去年7月の世界選手権が終わった時点では、オリンピックへ出られるか微妙なラインのところにいたんですけれども、それでも後半戦かなりいい結果を残してオリンピックの出場権を獲得しました。やっぱりそういう時、もう無理かもと思っても諦めずに練習を淡々と続けていくこと。これが何よりつらいですけど、我慢してやっていくことが大事だなって改めて感じました」

馬術 大岩義明選手(48):
「僕は日ごろ練習したことしかできないと思っているので、緊張とかそういうことも含めて全然しない。年齢もあると思うんですけど、やったことしか信じてないので、それだけです。練習が足りてないと緊張する。出る前に緊張する時は、何か足りてないなって自分で思っていますが、今回はまったく緊張しなかったです」

馬術では、馬のおしりにあった日本国旗や桜のマークがかわいいと話題になりましたが、これは大岩選手のアイデアですか?

馬術 大岩義明選手(48):
「そうです。今回だけじゃないですけど、試合の時にはこういうふうにクォーターマークっていうのをつけるんです。これは毛並を縦と横で一回濡らして同じ方向に(ブラシを)かけたのを逆立てるんです。カットしてるわけではないので、いろんな絵にすぐに変えられます」

なぜクォーターマークをつけようと思ったんですか?

馬術 大岩義明選手(48):
「団体戦ですし、みんなで同じように(マークを)つけましたね。あとは桜の絵だったりとか、日本に関係あることをつけて」

チーム全員でおそろいのマークをつけたことで、団結力も高まったのかもしれません。

ここまでパリオリンピックでの2人の活躍を振り返ってきましたが、「後編」では、2人の強さの秘密や気になる今後について聞いてみました。「後編」へ続きます…。

中京テレビのニュース
24時間ライブ配信中
日テレNEWS24 24時間ライブ配信中
logo

24時間ライブ配信中