3月8日に開幕するワールド・ベースボール・クラシック（WBC）。史上最多3度目の世界一を狙う侍ジャパンの全選手を紹介します。今回は昨季プロ7年目でキャリアハイとなる8勝を挙げたヤクルト・高橋奎二投手です。

2015年、京都の龍谷大平安高校からドラフト3位で入団した高橋投手。ケガなどもありプロ2年目まで一軍出場はありませんでしたが、18年に初の一軍出場を果たし、同年にプロ初勝利を挙げます。その後19年には初めて先発ローテーション入りを果たし、20試合に登板。4勝を挙げるものの制球難に苦しみ、防御率は5.76、20年には10試合で1勝と、伸び悩むシーズンが続きます。

そして21年、投球フォームを変更し、先発ローテーションに復帰。勝利数こそ14試合で4勝1敗にとどまったものの、防御率は2.87と自身初の2点台を記録し、チームのリーグ優勝に貢献。さらに同年の日本シリーズではプロ初完封を挙げ、優秀選手賞にも輝きました。

前年の勢いそのまま、昨季も先発ローテーションの一角として17試合に登板し、キャリアハイを大きく更新する8勝、防御率2.63を記録しリーグ2連覇に貢献。今回のWBCで初の侍ジャパンに選出されるなど、飛躍を遂げました。

高橋投手はWBCに向け「この度は代表選手に選出していただき大変光栄に思います。ありがとうございます。今から身が引き締まる思いですが、任されたところは全力で抑えたいと思います。世界一目指して頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします」と、初の世界の舞台に意気込みました。