【高校サッカー岐阜全力応援】歴代最強のチームへ 「帝京大可児」を応援したい5つのこと
1.全国レベルへと成長する部活動
帝京大可児は中高一貫校として、少人数制のもと勉学とスポーツに励んでいます。サッカーは男子と同じく女子も強化指定部活動で選手権、インターハイを目指しています。
近年、硬式野球部は2022年夏の全国高校野球選手権岐阜大会で準優勝、第96回選抜高校野球大会では「21世紀枠」の東海推薦校に選出。本戦出場は惜しくも逃すも、初の甲子園に向けて着々と力をつけています。
2.選手権全国大会6大会連続出場のサッカー部
1995年創部の帝京大可児は近年、岐阜県の王者に君臨。6大会連続の全国出場を決めています。今年のインターハイも2回戦で強豪桐光学園相手に1対1と善戦。PK戦の末敗れるも、全国で通用するパスサッカーを印象付けました。
また12月に行われた高円宮杯JFA U-18サッカープリンスリーグ2024東海プレーオフを制しプリンス東海への復帰を決めるなど勢いに乗っています。
3.インターハイ予選のリベンジに燃える中京との決勝カード
「帝京大可児に憧れて入った選手たちには憧れられる存在になってほしい」と話した仲井正剛監督。
序盤から伝統のパスサッカーで試合を優位に進め、前半9分、加藤隆成選手の正確なクロスに明石望来選手がヘディングでゴールを決め先制。その後アシストを決めた加藤選手も自身の今大会21ゴール目を決め、2対0で前半を折り返します。後半に入ると中京も粘りを見せ、キャプテンの岩下響選手のゴールなどで反撃しますが、帝京大可児の五十嵐瑛人選手が2得点を決め、4対2で帝京大可児が岐阜県の頂点をつかみました。
4.仲井監督がつくり上げた伝統の「パスサッカー」
帝京大可児のプレースタイルは細かくパスを繋ぎ、相手の守備の隙を突く「パスサッカー」。「(パスサッカーが)やりたくて入ってきている子たちなのでそれのレベルを上げていくだけです」と仲井監督が話した通り、松井空音選手は「パスサッカーがしたいから帝京大可児がフィットした」、加藤選手は「パスサッカーは楽しいし帝京大可児に入ってよかった」と話します。
また下級生時から出場機会が多く経験豊富な選手がそろった今年のチーム。仲井監督もパスサッカーが浸透しているチームに自信を持っています。
「帝京大可児といえば、何点取られても取り返すサッカーと思われがちですが、勝ち方としては無失点で抑えて1点を取るサッカー。選手たちには常に言っています。かなりいいレベルで帝京大可児のサッカーができています」
5.絶対的エース加藤隆成選手 選手権で次期エースに見せる最後の背中
1年生からトップチームで試合に出場し2年生から背番号10を背負う加藤選手。しかし1年生の時に感じた期待は学年が上がるにつれてプレッシャーへと変わりました。
「1・2年生の時は伸び伸びとやれていてプレッシャーもそんなになくて、ただプレーするだけでした。3年生でキャプテンになって、自分にも注目してもらったりしてプレッシャーがかかっています」
しかし、3年生でキャプテンという立場だからこそ多くの事を感じることもできたと話します。
「僕は特に1年生から試合に出させてもらって、今までの先輩に伸び伸びとやらせてもらっていました。今度は後輩に伸び伸びとやってほしいです。全国が初めての人もいます。緊張していたらダメだと思うので経験のある僕が雰囲気をつくっていきたいです」
背番号10はチームにとっても大きな存在。その番号を背負う加藤選手はこの大会で「ある選手」に自分の背中を見てほしいと語ります。
それは次期エースと期待がかかる背番号14の青木嘉宏選手です。背番号14は加藤選手が1年生の時に付けていた次期エース番号です。
「(青木は)来年の10番を担うかもしれないところで器としても十分大丈夫な選手だと思います。あとは経験値・メンタルの部分。まだ僕の方が強いかな?(笑)(10番は)こうあるべきだぞという姿・背中を全国のピッチでも見せたいです。」
帝京大可児の初戦は12月31日に行われる大分鶴崎との2回戦。これまでのチーム最高成績はベスト16。帝京大可児の歴史を塗り替え、さらに全国制覇を狙うチームのエースが期待とプレッシャー、後輩への思いを背に、大舞台での飛躍を誓います。
(取材・文 高校サッカー選手権民放43社/岐阜放送)