◇プロ野球セ・リーグ 巨人6-0DeNA（28日、横浜スタジアム）

巨人は先発、菅野智之投手が完封勝利を収めました。勝ちパターンの中継ぎ投手に連投が続いていたこともあり、杉内俊哉投手チーフコーチは「助かりました」と喜びました。

「（完封は）記録に残りますし、させてあげたいという気持ちもあったし、規定投球回にのってないのも（本人が）すごく気にしていたと思うんでね、何とか（規定に）のせてあげたいという気持ちもあった」と34歳の菅野投手の完封勝利を喜ぶ一方で新たな悩みも。

「伊藤優輔をどこで投げさせようかなとあった。早く伊藤優輔を投げさせたい」

育成契約から支配下契約となったプロ4年目の伊藤優輔投手は、トミー・ジョン手術を経ているため、いまだ1軍でのマウンドの経験がありません。次のカードは甲子園という独特な雰囲気のある球場でもあり、接戦が予想されるため、伊藤投手のプロ初マウンドがどこになるのか、悩んでいるということです。

阿部慎之助監督も「（伊藤は）まずは敗戦処理」と語っていましたが、「最近負けてないんでね・・・」とうれしい悩み事を抱えた杉内コーチ。この日、8回の攻撃中に阿部監督と村田善則総合コーチと額を合わせている様子がカメラに映し出されていました。

「もう1、2点入ったら（菅野）智之を説得しようかなと思っていた。でも、9回に向けて、気合入ってる中で、なんて言えばいいのか難しい。でも完封だけはやらせてあげたいというのもある」と勝てば勝ったで、“いろいろ”ある杉内投手コーチでした。