◇プロ野球・オープン戦 ヤクルト 4-1 巨人（2日、東京ドーム）

巨人・田中将大投手がベンチ前で仲間を鼓舞する場面が見られました。

田中投手は2日、ヤクルトとのオープン戦に先発登板。移籍後初となる本拠地のマウンドで2回無失点の好投を披露しました。降板後にはブルペンに移動し投球を継続。課題と語った変化球の精度などを確認しました。

試合終盤には選手の入れ替えもあり、若手選手が多く起用されました。いつの間にかベンチに姿を現した田中投手はベンチ前で戦況を見守りながら、仲間に声援を送りました。

1点ビハインドで迎えた6回には、ドラフト2位ルーキー・浦田俊輔選手が代走で出場。前日には自慢の俊足をアピールしたい場面で盗塁死となっており、再アピールの機会を手にしました。しかしこの日も思わぬ不運が。リードを取った浦田選手は、けん制球に気づきすぐさま一塁ベースにすべりこむも、手がうまくベースまで届かずアウトに。悔しそうな表情を見せながらベンチに引きあげました。

しかし浦田選手は直後の7回に好守備を披露します。サードを守る中、ボテボテのサードゴロに猛チャージをかけ、ジャンピングスロー。間一髪でアウトを奪いました。

好プレーもどこかすっきりしない表情でベンチに引きあげる浦田選手。田中投手はそんな浦田選手をベンチ前に出て一番に迎え、お尻を軽くたたいてベンチに送り、その後ろ姿に軽く拍手をしながらねぎらいました。

その後も田中投手はカメラ席横などで戦況を見守り、インコースの難しい打球をライトへのヒットとした岸田行倫選手に両手をあげて拍手を送るなど味方へエール。ベテラン自らチームを鼓舞する姿を見せました。