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東京マラソンで“青学旋風”は?太田蒼生が初挑戦「全体の先頭集団につく」  原監督も「先にあるオリンピックへの第一歩に」

2025年3月2日 8:01
東京マラソンで“青学旋風”は?太田蒼生が初挑戦「全体の先頭集団につく」  原監督も「先にあるオリンピックへの第一歩に」
青山学院大学の太田蒼生選手(写真:アフロ)
東京マラソン2025(2日、東京都内)

東京マラソン2025が2日、午前9時10分に号砲。今夏行われる世界選手権の選考レース最終戦でもある今大会には、日本歴代2位である2時間05分12秒の記録を持つ池田耀平選手(Kao)やパリ五輪6位入賞の赤崎暁選手(九電工)、2時間05分51秒の記録を持つ山下一貴選手(三菱重工)など、日本のトップランナーが集結しました。

海外勢も昨年覇者のベンソン・キプルト選手(ケニア)が今年も参戦し、2時間2分、3分台の選手がこぞって出場。さらにや5000mと10000mの世界記録保持者であるジョシュア・チェプテゲイ選手(ウガンダ)も参戦し、世界トップのハイレベルなレースが期待されます。

■「全体の先頭集団についていく」強気の宣言の裏にある思いとは

注目されるのは、箱根駅伝王者・青山学院大学太田蒼生選手(4年)です。今年1月の箱根駅伝は4区で日本人区間最速タイムで走り、総合優勝に貢献。4年間“駅伝男”として箱根路をわかせました。

海外勢の先頭集団は、日本記録の2時間4分56秒を超えるハイペースが予想される今大会。事前のインタビューに応じた太田選手は「全体の先頭集団についていく」と宣言します。

これには「日本人選手のラインで争っていくようでは世界と戦えないと思う。限界にチャレンジする意味でもありますし、自分の力を最大限引き出せる場所がそこかなと思う」と話し、「たれても突っ込んでよかったと価値あるレースにしたい。試合が一番いいトレーニングだと思うので、自分の力を最大限出したい。自分の調子が悪くても得られる経験がある。すべてはオリンピックの優勝のためにそうします」と五輪で勝つために世界を肌で感じる覚悟を口にしました。

2月2日の別府大分毎日マラソンでは、同期である青山学院大学の若林宏樹選手(4年)が、2時間6分7秒の日本学生記録を樹立。それからわずか約3週間後の24日には、1学年下である青山学院大学の黒田朝日選手(3年)が日本学生記録を2秒更新。また昨年12月の福岡国際マラソンでは、OBの吉田祐也選手が2時間05分16秒を記録して世界選手権の候補に挙がるなど、マラソン界に“青学旋風”が吹き荒れています。

青山学院大学の原晋監督は「指導者の想定を超える“神がかった走り”箱根駅伝で何度もした」と話し、「勝負関係なく、戦ってほしい。世界ナンバーワン選手との実力差を感じることもあるかもしれないが、それは必ず成長の一歩になる。先にあるオリンピックへの第一歩にしてもらいたい。せこいレースはしてほしくない。失敗してもいいから思い切ったレースをしてほしい」と、教え子への期待をにじませました。
最終更新日:2025年3月2日 8:01
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