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【バスケW杯】日本代表のパリ五輪出場は最短で31日にも決定

2023年8月31日 6:00
【バスケW杯】日本代表のパリ五輪出場は最短で31日にも決定
バスケ日本代表・渡邊雄太選手(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
◇FIBAバスケットボールワールドカップ2023 順位決定戦グループO 日本-ベネズエラ(31日、沖縄アリーナ)

残り2戦、パリ五輪出場権をかけた戦いに挑むバスケットボール日本代表。1976年のモントリオール五輪以来48年ぶりとなる自力での五輪出場へ、アジア6チームの最上位を目指します。現時点では、アジア6チームの中で最もパリ五輪に近い日本代表。最短の場合は31日の全試合終了後にパリ五輪出場が決まります。

■アジア最上位への条件

30日に1次ラウンド全試合が終了。日本を含むアジア6チームは、2次ラウンドに進出したチームがいなかったため、31日から行われる順位決定戦でアジア最上位となったチームがパリ五輪への出場権を手にします。

順位決定戦は、1次ラウンド各グループ下位2チームの計16チームが4グループに分かれ、1次ラウンドで対戦していない残り2チームと試合を行い、1次ラウンドの結果を含めた5試合の成績を比較。

(1)勝敗(2)当該チーム間の得失点差(3)当該チーム間での総得点数(4)グループ内での得失点差(5)グループ内での総得点数(6)FIBAランキング の順でグループ内順位が決まります。

【グループM】
グループA3位 アンゴラ 1勝2敗(-12)
グループB3位 南スーダン 1勝2敗(-17)
グループA4位 フィリピン★ 0勝3敗(-23)
グループB4位 中国★ 0勝3敗(-80)

【グループN】
グループD3位 エジプト 1勝2敗(-13)
グループC3位 ニュージーランド 1勝2敗(-28)
グループC4位 ヨルダン★ 0勝3敗(-77)
グループD4位 メキシコ 0勝3敗(-78)

【グループO】
グループE3位 日本★ 1勝2敗(-28)
グループF3位 カーボベルデ 1勝2敗(-34)
グループF4位 ベネズエラ 0勝3敗(-32)
グループE4位 フィンランド 0勝3敗(-62)

【グループP】
グループH3位 フランス 1勝2敗(-26)
グループG3位 コートジボワール 1勝2敗(-40)
グループG4位 イラン★ 0勝3敗(-63)
グループH4位 レバノン★ 0勝3敗(-100)

★はアジアの出場チーム、()内の数字は得失点差

さらに各グループの1位~4位が決まると、他グループの同じ順位同士の成績を比較。(1)勝敗(2)得失点差(3)総得点数(4)FIBAランキング の順で最終順位が決定します。

各グループ1位 ⇒ 17位~20位
各グループ2位 ⇒ 21位~24位
各グループ3位 ⇒ 25位~28位
各グループ4位 ⇒ 29位~32位

■日本パリ五輪出場への条件

現時点で1勝2敗の日本は、順位決定戦残り2試合でベネズエラとカーボベルデと対戦。

最短の場合は、31日の順位決定戦全試合で現状1勝を挙げている8チームが勝利し2勝とした場合は、日本はグループ上位2位以内が決定し、日本以外のアジア5チームがグループ内下位2チームになることが決定するため、パリ五輪出場が決まります。

また、2試合に連勝すると3勝2敗となりグループOの1位が決定。さらに、他のアジア5チームは最高でも2勝3敗となるため、他チームの成績に関係なく、日本のアジア1位が決定し、パリ五輪出場が決まります。

日本が残り2戦で1勝1敗、または2敗の場合は、グループ内での順位決定後、他グループにそれを上回るアジアチームがいなかった場合に、パリ五輪出場となるかが決まります。そのためにも、まずは31日でのベネズエラ戦が五輪への大事な一戦となります。

順位決定戦(17~32位)
▽8月31日 vs ベネズエラ(グループF4位)
▽9月2日 vs カーボベルデ(グループF3位)

■今大会でパリ五輪出場権を逃した場合

パリ五輪に出場できるのは、開催国フランスを含めて12チーム。今大会ではアジア最上位のチーム含めて7チームが五輪出場権獲得となります。日本が今大会でアジア1位を逃した場合は、来年行われる最終予選を目指すことになります。

最終予選に出場するためには今大会で以下の条件が必要となります。

(1)五輪出場権獲得の8チームをのぞくアジア・オセアニアの最上位(2)五輪出場権獲得の8チーム、アジア+オセアニア最上位、アフリカ最上位、アメリカ最上位の計11チームをのぞく上位16チーム

それができた場合でも、その他予選から勝ち上がってきたチームを含めた24チームのうち五輪出場権を手にできるのはわずか4チームとなるため、過酷な戦いとなることは間違いありません。

■残り2試合で再び奇跡を

今大会強豪ドイツとの開幕戦に始まり、第2戦のフィンランド戦では国際大会でヨーロッパから初勝利、さらに第3戦の強豪オーストラリアも含めて3試合全てで後半の得点では強豪を上回る戦いを見せてきた日本代表。残り2試合にも勝利し、48年ぶりとなる自力での五輪出場という奇跡を起こします。