◇第43回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会（クイーンズ駅伝）〈26日、宮城・松島町文化観光交流館前～弘進ゴムアスリートパーク仙台＝6区間42.195キロ〉

女子実業団の駅伝日本一を決めるクイーンズ駅伝は、積水化学が女王に返り咲きました。

1区は連覇を狙う資生堂の五島莉乃選手が区間新記録で快走。それでも、昨年2位に終わった雪辱を果たしたい積水化学は、大会初出場の田浦英理歌選手が、大事な1区で5位と粘りの走りでタスキをつなぎます。

「ルーキーとして勢いをもたらす走りがしたかった」と2区の山本有真選手が圧巻の区間賞で2位に浮上すると、3区では佐藤早也伽選手がトップに浮上。一時、JP日本郵政グループの廣中璃梨佳選手に追いつかれますが、「昨年悔しい思いをしたので、みんなで笑顔で優勝したいと思っていた。ここは譲れないという気持ちが大きかった」と再び抜き返し先頭でタスキを渡します。

4区は海外選手が区間上位を独占する中で、佐々木梨七選手が日本選手トップの区間7位の走り。2位との差を16秒差とすると、5区の新谷仁美選手も区間2位のタイムで快走。2位との差を1分2秒に広げます。

最終6区の森智香子選手。昨年は走ることがかなわずチームも2位に終わった悔しさを晴らすように、リードを守り切りトップでフィニッシュ。2年ぶり2度目の優勝を飾りました。

▽各選手のコメント

1区　田浦英理歌（区間5位）

私自身初めてだったのですが、有真ちゃんから智香子さんまで安心して任せられるので、スタートラインでも緊張せず走れました。

2区　山本有真（区間1位）

大学から実業団に入って初めての駅伝で楽しみな気持ちでいっぱいだった。ルーキーとして勢いをもたらす走りがしたかった。区間賞がとれてうれしい。

3区　佐藤早也伽（区間2位）

昨年悔しい思いをしたので、みんなで笑顔で優勝したいと思っていた。（スパートで廣中選手との競り合いに勝ったこと）ここは譲れないという気持ちが大きかったです。

4区　佐々木梨七（区間7位）

昨年は準優勝で悔しかったのですが、今年は4区を走らせていただいて、前にも後ろにも頼もしい先輩方がいてくださったので、私は自分自身の走りをすることができました。

5区　新谷仁美（区間2位）

本当にここにいるメンバーのおかげで、ずっと（中継に）映ることができた。毎年注目チームと言われるのは幸せなことですし、各選手がこの1年を通して実績、力を伸ばしてきたくれたおかげ。本当にそこの力のおかげ。

6区 森智香子（区間6位）

今年勝ったことで来年ゴールドゼッケンをつける権利を獲得したので、ここから1年、気を緩めずに連覇を目指したいと思います。