ハンドボールの日本一を懸けた戦いが仙台で繰り広げられている。宮城県を本拠地とするトヨタ自動車東日本レガロッソも、地元優勝を目指し大会に臨んだ。

日本ハンドボールリーグに所属する実業団、都道府県代表チーム、大学など24チームがノックアウト方式のトーナメントで争う日本最高峰の大会「日本ハンドボール選手権」。75回目となる今回、仙台市を舞台に行われている。

去年の大会準優勝、地元、宮城県を本拠地とするトヨタ自動車東日本レガロッソは14日、2回戦に挑んだ。相手は同じ日本ハンドボールリーグでしのぎを削る名古屋市が本拠地の大同特殊鋼フェニックス。

国内最高峰リーグに所属するチーム同士の対戦。先にペースを握ったのは赤のユニフォーム、レガロッソ。速いコンビネーションから得点を重ねリードを奪う。

一方、黄色のユニフォームフェニックスは日本代表に選出される20番・可児大輝選手を中心に攻撃を組み立て、互いに譲らない僅差の展開に。しかし、その後はフェニックスの巧みなコンビネーションを止められずリードを許して前半を折り返す。

それでも地元ファンの声援を受けレガロッソが意地を見せた。後半、速い攻撃から連続得点を奪うなど徐々に点差を詰めると、リーグ得点王に輝いた経歴を持つ10番・玉井宏章選手が勝負所でゴールを重ね、逆転に成功！

その後1点を争う展開となるが、勝負所で相手キーパーの好セーブもあり、なかなかゴールを奪えない。すると終盤、フェニックスに立て続けにゴールを許し、突き放されたレガロッソ。2回戦で姿を消す事となった。

〈トヨタ自動車東日本レガロッソ　川端勝茂キャプテン〉
「従業員やファンの方が多く来ていただいたのはすごく感じた。我々と一緒に戦っているというのが、すごく後押しされる1つの力になっているので、それに僕らがもっと乗っかる形でいい流れにもっていけなかったのが残念です。今回の悔しさで下を向かずに、前を向いてやっていきたい。」

日本ハンドボール選手権は17日(日)に決勝が行われ、日本一が決定する。