いざ勝負!V・ファーレン長崎 戦力も環境も揃い “獲るぞTEPPEN” ホームでJ2開幕へ《長崎》
サッカーJ2リーグは、15日開幕を迎えます。
クラブ創設30周年の節目となる「V・ファーレン長崎」は、J2屈指の戦力でJ1昇格を目指します。
今シーズンについての展望を、佐藤アナウンサーに伝えてもらいます。
(佐藤肖嗣アナウンサー)
まずは日程と昇格・降格についてですが、今シーズンも20チームでの争いとなるJ2リーグ。
15日から11月29日まで、ホーム&アウェイ方式による2回戦総当たりリーグ戦の全38節が行われます。
年間順位の上位2クラブがJ1に自動昇格、年間順位3位から6位のクラブがJ1昇格プレーオフに進出し、優勝したクラブがJ1に昇格します。
昨シーズンの順位のおさらいです。
V・ファーレンは2位だった横浜FCと “勝点差わずか1” で「3位」となり、トーナメント方式のプレーオフに進んだものの、まさかの敗退…という結果でした。
その悔しさも糧に、J2優勝で自動昇格するというのが、今シーズンの命題とも言えます。
下平監督が2年目の指揮となる今シーズンは、昨シーズンに比べて12日も早い万全の始動を迎えました。
主力のほとんどが残留した上で、各ポジションにハイレベルの選手たちが新たに加わりました。
36人の大所帯でスタートする今シーズンは新加入がルーキーを含む12人です。
(桒畑笑莉奈アナウンサー)
移籍が発表されたときから話題になったのが、J1ヴィッセル神戸から加入した「山口 蛍選手」ですね。
(佐藤肖嗣アナウンサー)
神戸でJ1連覇を果たした昨シーズンは、キャプテンも務めチームをけん引。ワールドカップに2度出場するなど、国際経験も豊富です。
さらに攻撃陣では、ラトビア1部リーグのチームで優勝に貢献したブラジル人アタッカー「エメルソン選手」。
そして J1セレッソ大阪からは、J通算250試合以上の出場数で経験豊富で万能型のフォーワードの「山﨑 凌吾選手」も加入しました。
(桒畑笑莉奈アナウンサー)
特に注目の山口選手は新キャプテンにも就任しました。
(佐藤肖嗣アナウンサー)
ファン・サポーターも心強く思っているところでしょうが、本人はこう意気込みを語っています。
一方、守備陣では昨シーズンの主力が移籍したセンターバックとゴールキーパーの戦力補強を行い、JリーグではV・ファーレンが8クラブ目となる貴重なレフティーのブラジル人DF「エドゥアルド選手」が、J1横浜F・マリノスから加入。
また 昨シーズンは全38試合にフルタイム出場し、J2トップレベルとも評価されるGK「後藤雅明選手」がモンテディオ山形から加入。
(桒畑笑莉奈アナウンサー)
去年は下平監督が “1試合1失点以下” という目標を立てられていましたよね。
(佐藤肖嗣アナウンサー)
昨シーズンは惜しくも1点だけ上回ったんですが、今シーズンの達成には大いに期待が持てます。
高いレベルで2チームできるのではないかと言われる “J2最強のメンバー” で臨むシーズン。
キャンプは先月18日から15日間、沖縄で行い、守備力の向上とコンビネーションのレベルアップなどに取り組みながら、J1クラブも含めたトレーニングマッチも通して新チーム作りを行ってきました。
今シーズンは同じJ2で戦う「北海道コンサドーレ札幌」をはじめ、J1のクラブともトレーニングマッチを行い、調整を重ねてきました。
(山口 蛍選手)
「みんながトライする気持ちや姿勢を見せることができた試合。徐々にいい連携をを取れてきている」
(櫛引一紀選手)
「スキをなくすことを今年大事にしているので、修正していきたい。監督のやりたいサッカーは新加入の選手はまだまだだが、(既存選手は)理解している。(監督の意図を)新加入の選手に伝え、スキをなくことをチャレンジしていきたい」
そして12日は、今シーズンの開幕を控えた下平監督が会見に臨み、仕上がり具合と意気込みについて語ってくれました。
(下平 隆宏監督)
「ハードワークできる選手も入ってきたし、フィジカルが強く跳ね返せる選手もそろっている。そういう意味では、守備力がすごく上がってる反面、攻撃の部分は多少、去年とは色の違う攻撃の形になることもある。
(開幕の熊本戦は)お互いのスタイルがあった中で、最後はクオリティーの差が出てくると思うので、そこは我々に十分、分がある。
チームの戦い方プラス、選手のクオリティーで最後は勝ちたい。
チームのスローガン通り『TEPPENを獲る』。J2優勝してJ1に行く。そこに尽きる」
(桒畑笑莉奈アナウンサー)
守備力の向上という話もありましたが、やはりこのメンバーでの攻撃力は魅力ですよね。
(佐藤肖嗣アナウンサー)
昨シーズンは、外国籍選手の4人がすべて2桁得点を記録しました。中でも覚醒したとも言われるマテウスは、リーグ2位タイとなる18得点の大活躍で、J2ベストイレブンにも選ばれました。
背番号も今シーズンから、エースナンバーの「10」となりました。
(桒畑笑莉奈アナウンサー)
今シーズンもマテウス、エジガル、マルコス、フアンマが何点取ってくれるのか楽しみです。
(佐藤肖嗣アナウンサー)
今シーズンのJ2ですが、J1からの降格組が「ジュビロ磐田」「北海道コンサドーレ札幌」そして同じ九州の「サガン鳥栖」です。
一方で J3からの昇格組が「RB大宮アルディージャ」、J2初挑戦の「今治FC」、そして「カターレ富山」です。
大宮は世界的飲料メーカーが新たなオーナーとなり、侮れない存在だと下平監督も言っていました。
今シーズンはV・ファーレン含め、J1経験クラブが11クラブもあることから、昨シーズンよりも難しい試合が増えるかもしれません。
いよいよ15日開幕を迎える J2リーグ。
V・ファーレンはホームの「ピーススタジアム」で開幕戦を迎えます。
10試合の中で唯一のナイトゲームで行われる一戦は、九州ダービーとなる「ロアッソ熊本」戦です。
熊本との相性は、通算では8勝1分7敗とほぼ五分なんですが、直近4試合は、V・ファーレンが4連勝しています。
V・ファーレンは2021年以来、開幕戦での勝利がないため、今年こそ幸先の良いスタートを切ってもらいたいです。
8シーズンぶりのJ1昇格を目指すV・ファーレンの開幕戦は、15日午後7時ホームの「ピーススタジアム」でキックオフです。