ホーム開幕戦での初勝利のカギは サッカー・アルビレックス新潟《新潟》
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サッカー・アルビレックス新潟は3月2日の日曜日、ホーム開幕戦を迎えます。
今季のアルビレックス新潟は開幕戦の横浜F・マリノス戦では、相手を終始、圧倒したものの守り切れず引き分け。
昇格組・清水エスパルス戦との2戦目は前半に退場者が出たことで勝ち点3が遠のき、強豪の鹿島戦ではリードされ追いつくも、あと一歩、勝ち点3に届かず…。
ここまで勝ちなし。1分け2敗。
アルビはここまで3試合勝利をつかみ取れていません。
ここからは今季初白星を飾るため、去年からの変化とカギとなる選手に迫ります。
ずばり、キーワードは「スピード」です。
樹森大介新監督のもと、新たに14人の選手を迎えた新生アルビ。
「新潟史上最高」を目指し、わずか5週間のキャンプで去年までの細かくパスを繋ぎ、ゴールに迫るスタイルを進化させました。
そこで樹森監督が去年までのチームに加えたのは…
〈樹森大介監督〉
「チームとしてスピードアップしていきたい」
〈宮本英治選手〉
「攻撃では前に出ていくであったり、スピード感であったり注目してほしいです」
相手に脅威を与える速いサッカーを求めました。ここまでの3試合、このスピードが結果に結びついています。
まずは開幕戦。早速そのスピードが結果に現れる瞬間がありました。
左サイド橋本から一気にゴール前の太田へ!トラップして冷静に流し込みます。
助走をつけてハイスピードで走りこんだ太田にぴったりと合わせる橋本の優しいロングパスがゴールに結びついていました。
そして、26日の鹿島戦。
長谷川のコーナーキックから舞行龍が後ろにヘディングパス。
矢村が頭で合わせますが、一度はこぼれ、もう一度矢村!ゴール!このシーンもスピードがポイントとなりました。
一つ前のコーナーキックを獲得するプレーでも、太田がスピードを生かし走りこんだところに、スルーパス!相手ゴールキーパーがたまらずクリアし、コーナーキックを獲得していました。
昨シーズンより、スピーディーに進化した今季のアルビ。その進化を勝ちにつなげるために樹森監督がチームに求めるのは…
〈樹森大介監督〉
「課題はゴール前のシュートの質はまだまだ足りないなと思っている」
勝利のためには、より多くのゴールを。
期待が集まっているのが背番号9フォワードの矢村健選手です。
26日の鹿島線でJ1初先発・J1初ゴールを挙げました。
矢村の持ち味はどんな姿勢からでもゴールを奪える「決定力」。
昨シーズン、J2藤枝では16ゴール。難しい場面でもアクロバティックにネットを揺らす得点感覚に優れた選手です。
そして、その矢村がJ1初先発となった鹿島戦で見せ続けたプレーは、スピードに乗って走る・走る・走る。
そして、その走りが形になったシーンもありました。
しかし、矢村はゴールにならなかったシーンをこう振り返りました。
〈矢村健選手〉
「ただ、本当にあのような1本のチャンスを、決め切れないのは自分の弱さだと思いますし、決めれば勝ちに転がすこともできたかもしれないということで、まだまだ足りない部分が多いなと感じました」
「ゴールを決め切る力」が自分の役割だと話す矢村。彼の走り続ける姿、そしてゴールがアルビを今季初勝利に導きます。
〈矢村健選手〉
「自分はきょうみたいにどんな形でもゴールを常に狙って、勝ち点3というのをしっかりつかみ取れればいいかなと思います」
〈樹森大介監督〉
「新潟では、やっぱりビッグスワンでは負けられないので、そこでサポーターと勝利を分かち合いたい」
ホーム開幕戦はいよいよ3月2日、セレッソ大阪を迎え撃ちます。
この試合はTeNYテレビ新潟が午後1時50分から生中継します。