3年間で約120人の雇用 自動車部品メーカーの工場を横手市に誘致 波及効果を期待
県と横手市が誘致した愛知の自動車部品メーカーの工場が横手市に完成し、竣工式が行われました。
3年間で約120人の地元雇用を見込んでいて、地域経済への波及効果が期待されています。
横手市柳田にある、県の横手第二工業団地に進出したのは、愛知に本社を置き、世界各地に製造拠点を持つ、従業員約2万人の自動車部品メーカー「東海理化」です。
21日は、関係者が出席して、工場の竣工式が行われました。
東海理化トウホク 福田一成 社長
「将来、若い世代の方々の就職先の受け皿となり、当社設立をきっかけに、秋田県の自動車産業が発展していったとみなさまに思っていただけるような会社を目指して参ります」
横手市に設立した子会社の「東海理化トウホク」の新工場は、鉄骨一部2階建て、延床面積は約8千平方メートルです。
車のドアミラーやギヤのシフトレバーなどを生産し、宮城に本社を置くトヨタ自動車東日本に製品を供給します。
3年後には売上高約30億円、地元雇用も3年間で約120人を見込んでいます。
新入社員代表 髙橋竜さん
「自分が育ったこの横手の活性化にもつながるように、新入社員一同、胸に刻み、これから始まる東北工場でも仕事を精一杯がんばって参ります」
新工場では、9月30日から、エンジンスイッチの基板の製造が始まり、生産ラインが本格的に稼働します。
横手市には自動車関連企業の進出が続いていて、企業の集積と産業のすそ野拡大など、地域経済への波及効果が期待されています。