佐竹知事 先月の大雨被害で国に激甚災害の指定を要望へ 県は独自に営農支援
先月の大雨について佐竹知事は、国に激甚災害への指定を求めるとともに、県としても独自に営農支援を行っていく考えを示しました。県のまとめによりますと農林水産関係の被害額は5日の時点で56億円を上回っています。
佐竹知事は5日の記者会見で、6日、東京の関係省庁を訪問し、先月の大雨について国に激甚災害への指定を求めることを明らかにしました。
佐竹知事
「激甚災害に、なりますと災害復旧、だいぶね補助率上がりますので、県の財政負担が減りますので、その分、県で隙間のところやりますので」
佐竹知事は国の支援を受けられない部分にも県独自の支援を行っていく考えで、農業を続けていくための支援やインフラの復旧に力を入れる方針です。
佐竹知事
「これから9月まで、県で補正組みますので、県の部分は昨年の例もありますので、農業の支援、営農継続、これを中心に考えていきたいと思います」
県のまとめによりますと、農林水産関係の被害額は5日時点で56億2200万円に上っています。このうち、農作物の被害は稲や大豆など2752ヘクタールで14億円余り。農地や農業用施設の被害は県内1571か所で14億円余りとなっています。
住宅被害も県全体で床上浸水が51件、床下浸水が221件、土砂崩れによる家屋の半壊が1件確認されています。
上小阿仁村では126戸で断水が続いていましたが、5日の午後までに仮復旧しました。
山田一利さん
「ちょっと濁ってますけどねえ、飲み水にはできないですけど、茶碗洗ったり、 あとトイレですね。シャワーも浴びることできます。」
ただ、水質検査が終わっていないため、まだ飲み水としては利用できない状況です。村は引き続き村内の5か所で朝と夕方の2回給水作業を続けています。
「いやーほんと助かりますよこんなに水が貴重だと思って」
なお、佐竹知事は5日の朝、帯状疱疹と診断されたと明らかにしました。6日の要望活動は佐竹知事自らが行うことにしていますが、7日から金曜日までは療養のため2人の副知事が公務を代行するということです。