特別国会招集 県関係の議員6人も登院 初当選と返り咲きを果たした2人の表情と決意は?
衆議院選挙を受けた特別国会が、11日、招集されました。
国会の正門が開く午前8時には、当選した議員が一礼するなどして次々に登院して行きました。
県関係では、小選挙区と比例代表で合わせて6人が当選しています。
初当選と返り咲きを果たした2人の議員を取材しました。
選挙区の秋田2区では及ばなかったものの、重複立候補した比例代表東北ブロックで復活当選を果たした、自民党の福原淳嗣氏。
選挙期間中は、政治改革の実現を強く訴えてきました。
自民党の「一強」から与野党の勢力が伯仲する新たな体制の国会に向けて覚悟を語りました。
福原氏
「自民党に向けられた批判というのはきちんと真摯に受け止めて、そしてまた自民党に対する期待に応えられるように」
「政治改革も含め、経済対策も含め、積極的に議論の中に入って政策を作っていく礎を、その役割を果たしていきたい」
秋田3区選出で国民民主党の村岡敏英氏は、午前9時すぎに国会に入りました。
過去2回、比例で復活当選していますが、7年ぶりの返り咲きとなった今回は初めて選挙区で勝利しました。
村岡氏
「県民の皆さんから負託を受けたということで、これまで訴えてきた政策をしっかりと実現したい、この思いできょうは来させていただきました」
村岡氏が所属する国民民主党は、議席数を4倍に躍進させ、今後の政局のカギを握るとされています。
所得税の減税、いわゆる「年収103万円の壁の撤廃」など「手取りを増やす」政策をどう実現させるか、注目が集まっています。
村岡氏
「何十年と変わらなかった税制や法律や仕組みを変えようというのが国民民主党ですから」
「(衆議院議員)28人が国民の意思を伝えるという非常に大切な国会になる」
午後1時から開かれた衆議院本会議。
与党が過半数を割る中行われた総理大臣指名選挙は、1回目の投票では決着がつかず、2回目の決選投票で自民党の石破総理が再び選出されました。
少数与党による不安定な政権運営が迫られる中、衆議院は予算の審議などをめぐり、混乱や混迷が予想されます。
一方で、この緊張感は与野党が十分な議論を尽くすチャンスとなるのか?
まずは政府が年内に成立を目指す補正予算案の審議で、与野党の活発な駆け引きが展開される見通しです。