伝統芸能から時代に合わせた指導の在り方学ぶ
警察職員を対象にした日本舞踊の師範の講演会が秋田市で開かれました。伝統芸能の継承に関する話を通して警察職員が、社会の変化に合わせた指導の在り方などを学びました。
講演会は、伝統芸能に対する見識を深めることで地域社会に根差した警察職員を育成しようと秋田臨港警察署が開きました。
招かれたのは30年余りにわたって秋田市の土崎港曳山まつりの歌や踊りの指導にあたっている日本舞踊の師範、花柳仲登嗣さんです。花柳さんは社会や流行の変化に伴って日本舞踊は「時代に逆行したジャンルとなっていった」と話し、厳しい師弟関係のもとに成り立っていた芸事の指導の在り方も変わってきたと伝えました。
そのうえで、伝統芸能の継承に必要なのは地域の行事や祭りを通して裾野を広げることだと話しました。
花柳さんの講演を通して警察職員たちは時代に合った指導や、地域社会との関わり方について考えを深めました。