記録的大雨から半年 住宅の復旧工事終わらず2階で続ける生活
去年7月の記録的大雨で県内の広い範囲で浸水被害が発生してから半年です。自宅が浸水被害にあい、いまも復旧工事が終わらず不自由な生活を強いられている人もいます。
秋田市楢山地区は半年前の記録的大雨で多くの住宅が浸水被害にあいました。大雨をきっかけに、住み慣れた家を離れざるを得なかった人も少なくありません。菅原誠一さんの住宅は床上まで浸水しました。半年たった今も2階で生活しています。
1階の床や壁の修理が始まったのは年が明けてから。建築業者がなかなか見つからず、今月に入ってようやく復旧工事が始まりました。大雨で被害を受けた住宅や施設が多く、業者も人手が足りない状況が続いているということです。
復旧にかかる費用は材料費だけで130万円、その他にも作業員の人件費や廃材の撤去費用などがかかります。 およそ75万円は国や市の支援で賄える予定ですが、残りは菅原さんの負担。費用が重くのしかかります。復旧工事が終わるまではあと2、3か月かかる見通しです。
秋田市が設けている復旧工事の支援の中には国の災害救助法に基づいた応急修理制度があります。条件を満たせば半壊以上の世帯に70万円余り、半壊に準じる損傷でも34万円余りの支援を受けることができます。ただ申請は4月12日までで、工事も7月12日までに完了しなければいけません。秋田市建設業協会によりますと工事の依頼は現在も絶えず寄せられていて、今から予約しても工事をいつ始められるかは分からない状況だということです。